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  • 2010年9月6日

【M社 ITコンサルタント育成講座】

 8回にわたる非常に厳しい講座、日々の業務に忙殺される中ご出席いただきまして、本当にありがとうございました。特に前回出席者の皆様、本当にご苦労さまでした。また講座のきっかけをいただいたK様、ならびに講座全体のコーディネイトをお願いいたしましたT様、本当にありがとうございました。

 時代の変化と不況の波は、否応なく我々に押し寄せています。顧客の言われたことをきちんとやっても満足されない時代であり、際限のない要求変更とコスト低減要求は皆様を苦しめ、これまでの価値観をも大幅に揺るがす事態になっています。よりよいものをつくり、よりよいサービスを提供してきたのに、もはや満足されない。努力と評価が反比例し、言いなりになった方がずっとあきらめがついてしまうような変な時代が、まさに今のIT業界です。

 それでも私は思います。高度IT化社会を築き、その適正な運営を描けるのは我々IT技術者だけであるということを。ひたすら便利で平和な社会であり、その利便性をなにも感じずに当たり前に暮らせる平和な社会を築くのが、我々の責務であることを。S・ウォズニヤックが言うとおり、世界は革新的な最高の技術者を求めています。幾何級数的にネット社会で増殖し続ける情報というものを適切にコントロールし、より高度で便利な社会を描くことができるのは、未来の我々だけなのです。

 今回の講座はそういった時代の要請で始まったものであり、その要請に応えることこそ、皆様個人個人の価値を高める最高の方法と私は信じています。上流工程は、易しい仕事ではありません。しかしその仕事のさばき方を身につけることがこれからのIT技術者に求められているのであり、その技術を身につけた者がITコンサルタントとよばれる技術者なのです。今回学んだことは、ちっぽけなことかもしれません。しかしそれは大きな第一歩であり、無尽の荒野を歩み出した証拠でもあります。楽しい中でハードワークを行い、それでも何かにつまずいて倒れる。その行為に価値があることは、全員に疑いのないものであることをおわかりいただけるはずです。

 今回得た敗北感の中でもう一度ご自分の失敗を反省し、何がいま不足しているのかを見つけてください。そしてその不足を埋めるために何をすべきなのか、その後はどのような努力を続けるべきなのかを見つめ直してください。たとえそれが当面目に見える形で結実しなくても、必ずやその努力が明るい未来の創出に役立つことを私は知っています。

 ということで、本当に真剣かつこれ以上ない熱心さでご参加いただき、ありがとうございました。いつか実戦の世界で、皆様と戦えることを心から期待しております。

 多謝!