Q ライセンスを取るのに、どのくらいの時間とお金がかかりますか?
A ダイバーとして必要となるライセンスを、Cカードと呼んでいます。このCカードのうち、一番スタートとなるオープンウォーターのトレーニングは、おおよそ学科が1日、プールが1日、海洋講習が2日となります。費用はそれぞれのダイビングショップで多少異なりますが、ライセンス取得だけでおおよそ4万円〜10万円と思って下さい。これ以外に実習費やレンタル器材の代金、申請費用を請求されることが多いです。それらを考えると、だいたい10万〜15万円と考えておくと良いでしょう。安い費用を提示しているショップでは、こういった講習以外の費用を別立てで多く請求するところもありますので、本当にどのぐらいかかるかを、申込書に記入する前に確認した方がよいでしょう。OSCOでも講習を行っていますから、やってみたい、というかたは上記アドレスまでご連絡をお願いします。ただしご存じの方も多いのですが、OSCOはインストラクターの都合で日程が決まる、めずらしいショップです。(普通はお客様の都合で、日程が決まります。)
Q ダイビングは、夏だけしかできないのですか?
A ダイビングのシーズンは1年中です。特に日本では、寒い冬のほうがダイビングの条件としては望ましいのかもしれません。夏の海は、水中の微生物が増えるため、全体に透明度が悪くなります。(微生物等の海中浮遊物を知りたい方は、ファインディング・ニモで確認して下さい。)冬間はこういった微生物が少なくなるため、透明度が上がります。水温に関しては、残念ながら冬間は相当に下がるため、ダイビングに向いているとは言えません。しかし専用のスーツ(ドライスーツ)を着ますと、基本的には顔以外は直接水に触れる部分がなくなるため、寒さを感じずにすみます。ちょっとした練習は必要ですが、冬間もこのようにダイビングを行うことは可能なのです。
一つだけ知っておいていただきたいのは、気温の季節変動と水温との関係には、ちょっと面白い関係がある点です。水温の変化は、気温の変化と2ヶ月ずれるといわれています。これはお湯を沸かすときを考えるとわかりやすいです。水をやかんに入れて熱しても、瞬間的に沸騰することはありませんよね。沸騰するまでに相応の時間が必要となります。逆に沸騰したお湯を火から下ろしても、徐々に温度は下がっていきますよね。これと同様の現象が海でも起きるのです。夏の日光に照らされて海が暖まるまでに、2ヶ月の時間がかかります。逆に水温が下がりきるまでにも、同様に2ヶ月ぐらいの時間がかかります。したがって10月にダイビング、というとかなり辛そうに思えますが、実際はそれなりに水温が高く、通常のウェットスーツでもダイビングができるのです。逆に5月頃の海は、ちょっと辛いですから、まだまだドライスーツが必要となります。