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■仕事中だけ「うつ病」になる人たち (4/22/2007) 
香山リカ 講談社 \1,300
この人の本は何冊か読んだことがあるのですが、今回の本もそれほど悪くはなかったのでご紹介です。
テレビのコメンテータなどで有名な精神科医である香山氏の本であり、最近みられる30代の鬱病について書かれた本です。とはいってもいつもの読み物風というよりも、若干論文調の本であり、読み応えはありました。新聞でも騒がれているとおり、心の病によって休職を余儀なくされるビジネスパーソンが増えていますが、30代を中心に新たな心の病が見受けられるようになっているようです。その症例と特徴を書かれた本なので、ちょっと面白かったですね。
特徴的にいえば、世代に帰属意識のない30代を中心とした新たな症例がみうけられるようになっているが、その行動や対処が従来のものとは異なるそうです。会社に行けなくて休職してても海外旅行は普通にいける、自分に都合の悪い仕事で精神的な調子が悪くなるが、都合の良い仕事に就いた瞬間に直ってしまう、など我が儘に見受けられるような症例が見受けられるようになってきているっそうです。しかしその根底にはしっかり心理的問題があり、その深さや複雑度が今までとは異なるため、新たな取り組みが必要と考えられているようです。こういった新しい状況も、やはり社会の複雑性を示しているように思われます。
ということで、新しい「鬱病」のすがたを知りたい方に。
■お金持ちになる人、ならない人の仕事術 (4/22/2007) 
ブライアン・トレーシー アスコム \1,000
新人研修中のため、成功方法をがなっている私がちょっと手に取った本です。
いやぁ、笑わしてもらいました。ほとんどの方にとってはあまり意味のない本と思いますが、私にとってはちょっと面白かったです。というのも、新人研修で私ががなっている「成功方法」と、ほとんど同じことが書いてあるからです。私が学んできた成功方法と同じ、という意味でしょうが、十数年たっても、この手の本ってまったく同じ内容で売れるんですね。
この手の本を真剣に読んだのは10年以上前。成功とは何かを知るために、ナポレオン・ヒルをはじめさまざまな本に手を伸ばし読みまくりました。その過程で宗教書も読むことになり、なるほど、言っていることはどれもそう変わらないことを実感したのですが....その中で知ったことを愚直に真似ただけでここまでこれたのですから、こういった法則もまんざら棄てたものではないように思います。
誰もが同じことをいう成功の秘訣を知りたい方に。