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海潜亭だより

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 【2012年4月9日】

 ダイビングオーベルジュ 海潜亭オーナーシェフの海潜三十郎です。

 発表日が4月1日だったため多くの方に「エープリルフールのいたずら」と思わてしまった、というか思わせたのですが、実は海潜亭のオープンは事実です。

 ご存じの方もいらっしゃると思うのですが、日本一我が儘な飲み屋を開く、というのが私の若い頃からの夢の一つでした。料理のジャンルにとらわれず、オーナーである私がそのときの美味しい素材を使って美味しい料理を創る。ゲストがおなかいっぱい食べられ、世界中の美味しいお酒が飲め、皆で気ままに会話できる。そんなお店をつくりたい。これが私の夢でした。そういえば、仲居に立候補したかたも、2桁以上だったように覚えていますが...

 そもそもこんなことを始めたのは、体調悪化が原因でした。昨年年齢的な峠から体調が相当に悪化し、すっかり気弱になってしまいました。心臓の調子は悪くなりますし、めまいも酷くなる。原因はよくわからず、ただただ気持ちが落ち込む。初老性の鬱の気もあったので、正直肉体的・精神的に行き詰まり、この状況から解放されるつもりで家や事務所のローンを一括で返済することにしました。こうしておけば、万が一のことがあっても家族は暮らせるし、私自身も返済の重荷から解放され、体調が回復するだろうと思ったのです。しかしながら、ことはうまくいかず、結果は大失敗。借金返済以前より、もっと体調が悪化してしまったのです。いはやはこれは、どうにも想定外でした。

 こうなると人間、開き直るしかありません。棺桶までの距離が短いなら、やり残しのことを無くそう。これまでの人生を振り返ったとき、やり残したことは何か...そうだ、別荘と飲み屋だ!こう思い立ったのです。

 この夢を同時に叶えるべく物件を探し始めると、不思議なことに体調がどんどん戻って行くではありませんか。今考えてみると、年齢を理由に気弱になっていたことが、どうも体調不良の原因だったようです。であれば、もう一度チャレンジチャレンジ。夢を実現すべく物件を確保し、今年から本格的な準備を開始しました。

 ということで海潜亭ですが、リアルに本当のことです。建物は入手したため、現在は内外装の工事中です。2月から工事を開始したのですが、いろいろと大がかりな工事を行うことになったため、完成は4月末日予定です。

 それでは嘘ではない証拠に、工事中ですが海潜亭の写真をいくつかご紹介しましょう。

 

  •  まずはキッチン。約8畳の広さで、業務用のレンジも入っています。ここで大人数のゲストの料理を調理する予定です。もちろん、現在工事中。

   
  • ゲストルームからの眺め。2つのゲストルームから、熱川の海と大島、美しい森の風景がご覧いただけます。
   
  • 敷地内には、展望台があります。展望台からの風景も素晴らしいですし、ベンチもあります。ベンチ中央のコンテナでは、ハーブを栽培する予定。
   
  • 小野村スキューバダイビング事務所研修室。約24畳の広さがあります。ミーティングや研修もここで実施できます。開業後は、小野村珍品コレクションも展示予定。

 

 ということで、今後もさまざまな写真を掲載していきます。お楽しみに。