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  • ダイビングの事故

ダイビングにも、残念ながらさまざまな事故が生じます。実際に起きる事故、またダイビングをやったことがない方が心配するけれども、あまり起きない事故について、ご説明しましょう。

  【実際に起きる可能性がある事故】

  • 海中生物に刺される

 美しい海中にも、さまざまな危険生物がいます。それも意外なことに、泳いでいる魚やサメよりも、もっと危険な静止している生物がいるのです。

 一番多いのは、ガンガゼに刺されることでしょう。これは針の長さが10cm程度で、ものすごく細い針をもったウニの仲間です。栗のように針を出していますので、ついうっかり触れてしまうと体に刺さり、その先端が簡単に折れます。そうなるととげが刺さった状態になるため、非常に痛みます。またウェットスーツなどの上からも軽く刺さってくるため、相当な注意が必要です。私自身、浜辺にあがる直前に手をついたら、見事に指に刺さりました。結構深く刺さり、かつ毒もあるのでかなり痛みました。対処方法としては、暖かいお湯で石けん水をつくり、そこに30分ほど刺さった部分をつけ、皮膚から浮き上がったところをつまみ出すしか方法はないようです。

 次に危険なのが、クラゲのたぐいです。クラゲは結構毒をもっていますので、触れるだけでやけどのようになることがあります。かつおのえぼしなどは非常に危険と言われていますが、私は幸い出会ったことはありません。

 あとは魚のたぐいですが、噛む、というより、毒をもったひれ等で刺されることが多いようです。よく見かけるのは、ミノカサゴです。海中では非常に優雅な魚で、ライトをあてるとその美しさに息をのみます。しかし背びれ等に毒があるため、決して触れてはいけません。同様にオコゼ等も注意が必要です。

 他の危険な魚は、産卵期ののモンガラの仲間でしょう。モンガラはフグやカワハギの仲間で、口に鋭い歯があり、その力も強靱です。特に危険なゴマモンガラは、大きくなると体長50cmぐらいの奴がいます。産卵期はテリトリーを積極的に守りますので、誤ってテリトリーにはいると、猛然と襲ってきます。プラスチックのフィンぐらい軽く食いちぎるそうなので、注意が必要です。私はグアムで、ムラサメモンガラ(体長10cmていど)に噛まれ、いまだに手の甲に跡が残っています。(皮膚を食いちぎられ、結構血が出ました。)またバリでは、大型のゴマモンガラから、全力で逃げました。それ以来、ゴマモンガラとは縄張り争い等のもめ事を起こさないようにしています。(笑)

 そのほかにもウツボやダツ、バラクーダに噛まれることはありますが、これもウツボの巣に手を入れたり(防衛反応で噛む)、ダツやバラクーダの前でヒカルものをキラキラさせなければ(エサと勘違いし、つっこんできます)大丈夫です。

 まれですが、私のように捕食中のマンタに突進されてくると、結構怖いですよ。マンタは非常に臆病な生物ですが、エサをたべている最中は何も目に入らなくなるため、平気でダイバーにつっこんできます。なにせ6畳敷ぐらいのやつもいますので、ぶつかられるとかなり痛そうです。