Onomura SCuba diving Office

 

Diving Accident

 

 

 

 

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  【あまり起きない事故】

  • どんどん深く潜ってしまう

     ダイビングを始めようとする方や、始めたばかりの方が心配するのが、これです。ダイビングポイントによっては、水底がまったく見えないところがありますし、見えたとしても水深50m以上のところもあります。こういうところをみると、自分が落ちていってしまうのではないか、という不安を持たれる方がいます。

     ダイビングでは、BCD等の浮力をコントロールする器材を身につけているため、意思に反してどんどん深く潜ってしまうことはまずありません。ごくまれにウェイトの調整等を誤って潜水墜落をしかける方もいますが、ほとんどの場合は浮き上がってしまう方を心配した方が現実的です。適正な器材を的確に使えば、どんどん深く潜ってしまうことはほとんどありません。ただまれにダウンカレントという真下に流れる潮に巻き込まれると、気づかないうちに深く潜る可能性はあります。しかし水深計を見ればすぐにわかりますし、ダウンカレントは直径2〜3メータのケースが多く、バディが巻き込まれないとするとその方との水深差があっという間に生じるため、すぐ気づくことができます。ダウンカレントは、ちょっと横に移動すればすぐそこからでることができますので、沈み始めたらすぐ横に泳ぎだせば、とくに心配はいりません。

     また万が一深く潜ってしまった場合でも、周りの明るさが暗くなる、風景が全体に青みがかるなど、すぐに気づくことができます。水深が深いと空気の減りが早いためエア切れだけには注意が必要ですが、空気さえあれば、あとはゆっくり浮上を行い、安全停止を長めに行えば体にダメージはまずありません。したがって万が一深く潜ったからと行って、特に心配は必要ありません。

 もちろん水深計をみなければ、自分がどのぐらいの深さを潜っているかはわかりにくいため、知らず知らずに深く潜る可能性はあります。この場合も、常に水深をチェックする習慣をつければよいため、基本を守れば、それほど事故にはなりませんので、常に水深と残圧をチェックする習慣をつけましょう。