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  【あまり起きない事故】

  • タンクの空気が無くなる

 ダイビング中に、タンクの空気がなくなり、溺れる。これは怖いですよね。しかしこれも、通常のダイビングでは、まず起きません。なぜかというと、ダイビングの基本は、タンクの残圧を確認することだからです。ダイビングをする方全員が、ダイビング中に空気が無くなる漠然とした恐怖感をもっています。したがってほとんどの場合、タンクの残圧(空気の残り量)を確認する癖がつきます。初心者の内は忘れがちですが、初心者は経験者やガイドと一緒に潜るでしょうから、その方が一緒に確認してくれることが一般的です。

 またダイビング器材の性質上、完全に空気が無くなったと思っても、水面めがけて浮上すると、1〜2回分の呼吸ができるぐらいの空気が残っていることが多いです。これはダイビングの器材が、深い水深下では水圧に負けないよう肺を膨らませるだけの圧力で空気を送り込む方法をとっているためです。つまり深い水深で空気がでなくなっても、それは水圧よりも空気圧が低いためであり、浅い水深に上がると水圧が下がるため、タンクに残っている空気の圧力が相対的に強くなり、その結果として残った空気が押し出されるためです。ただしこの場合は急浮上をするため、減圧症の危険性が高まってしまいます。

 こういった事故を防ぐためにも、常に自分でも空気の残圧を確認する癖をつけて頂きたいですし、メータで50気圧を下回ったら、早めにガイドやインストラクター、バディ等に知らせるようにしましょう。