【T社 ITプロフェッショナル育成講座 最終回】
10回にわたる長い講座でしたが、終わってみるとあっという間の感であった講座でした。長期にわたりご都合を付けていただき、積極的にご参加いただきました受講者の皆様、本当に有り難うございました。
このコースの実施も貴社にて10年ほどになりますが、当時の上流工程の考え方そのものは、いまの時代になっても変わりません。私が10年前にこの講座を企画したときには思いもしませんでしたが、この講座とほぼ同じ内容の詳細版がITコーディネータ講座になったり、この講座でご紹介した作業の進め方や各種技法が経産省のEA(Enterprise
Architecture)に採用されたりと、時代のほうがこちらについてきています。また講座の中で学んだオーバービューフローチャートは、今後予定されている日本版SOX法対応の作業を行う上では必須の技術とも言えます。つまり今回学んだことは今後の技術であり、特別上流工程を意識しなくても普段から利用出来る技術であることをお分かりいただきたく思います。
しかし大切なことはたくさんのことを覚え使うことではなく、目的に応じた活動を行うことです。どんなにたくさんの道具を持っていても、それを使うべきシチュエーションを見つけられないのならばそれは宝の持ち腐れといえます。逆に道具をどれだけ振り回しても、目的が不明確ならば何の意味もありませんし、結果も出ません。目的に応じて結果を出すことが実務では大切であり、その結果を得るために最適な道具を選択する。これが秘訣であることをくれぐれもお忘れなく。
ということで本当に拙い講座で申し訳ありませんでしたが、お付き合いいただき有り難うございました。また講座中も申し上げましたが、会社が正規に定めました修了条件以外に、私のほうへ嘆願のメールを送っていただければ、特例として修了条件を満たすことができます。業務多忙ややむを得ない事情で修了条件を満たせなかった方は、ご遠慮なくご連絡いただければと存じます。
この夏から、予定ではこの上級講座が始まります。今度は今回の最終演習同様、ケーススタディ中心の内容となります。知識の習得ではなく実戦対応を目的としておりますので、今回身につけた実力を伸ばしたい方は是非ご参加をお待ちしております。
それでは、皆様と再会出来ることを楽しみしております!