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  • 2010年9月25日

【OG社 コンサルティング基礎講座 最終回】

 約4ヶ月間、8回の長きにわたるキツイキツイ講座でしたが、最後までご参加いただきました皆様、本当にご苦労さまでした。また本当に遅くまで講座をご管理いただきましたN様、いろいろとありがとうございました。

 上流工程の重要性は、今更言う必要がないのかも知れません。しかしながら日本のIT業界にとっては、上流工程のみが今後の生き残りの場と言っても過言ではないと思います。世界的な労働の流動化は、付加価値の低い業務を低価格な市場に流出させることを意味します。クラウドの流れも本格化した現在、これまでの業務をシステム化するような市場は、これ以上広がることはありませんし、設計された内容をプログラミングする作業も、早晩世界に流出します。もちろん設計業務も簡素化し、日本のSEの大量リストラ時代が始まる予感さえあります。

 その流れの中で我々が生き残るためには、上流工程しか残されていません。逆に皆様の優秀な頭脳と豊かなアイディアを使えば、確実に新しい世界を切り開くことができます。しかしそこで闘うためには、皆様一人一人が頭の仕組みを根本から変えなければなりません。これまでの経験や技術を捨てるのではなく、全く違った頭の使い方ができるようになる、そしてその新しい使い方とこれまでの経験や技術を上手に融合させて、新しい世界を生み出す。これが我々が生き残る唯一の方法と言ってもいいでしょう。

 今回の8回で、皆様はそれほど多くのことを学べなかったかもしれません。しかし間違いなく上流工程で闘うための第一歩を踏み出したのですし、それは確実に皆様を変えるきっかけとなったはずです。自分の力を過信せず、ただ一歩一歩努力を重ねる。それは目に見える変化をもたらさないかもしれませんが、いつの日か必ず皆様を新しい世界へ誘う礎になると私は信じています。

 ということで、本当に最後までご苦労さまでした。皆様が大成功して収入が激増したとき、町中でばったり会って、「おまえのおかげで少しだけ楽になったよ」とビールをおごっていただけることを心から期待しております。

 その日が確実にくることを信じて、頑張ってください! 私も、さらなる精進を続けます!!