【Ｉ社 ＩＴ技術者のための提案書作成ノウハウ講座】
２日間の駆け足の講座でしたが、ご参加いただきました皆様、本当にご苦労さまでした。また二日間にわたり講座をご監督いただきました様、本当に有り難うございました。
サブプライム問題に端を発した経済恐慌は、いよいよ実体経済に影響を与えはじめています。好景気の影で無駄取りをしつくしてきた日本企業にとって、これからの数年はまさに試練の時が始まります。これまでの好況を支えてきた日本の金融業、製造業はここにきて急速に減速をはじめたため、ＩＴ業界にもいよいよ影響が及んできています。
仮に経済がこのまま永遠に縮小し続けるのであれば、残念ながら提案の出番はありません。すべての企業が投資行為、やがては経済行為をやめるしかないため、リストラと業務廃止の連続になるのでしょう。しかし有史以来、経済は乱高下することはあっても、長期的にはかならず拡大しています。同時にどんなに経済が冷えてきても、すべての企業にチャンスがなくなるということはありえず、かならずどこの企業にも新たなチャンスの予感があります。
我々は、仕事を得なければなりません。我々は、生き延びなければならないのです。しかしそれは顧客の施しによって行うものではなく、我々自らがつかむもののはずです。となると、我々には顧客の見えないニーズを見つけ出し、新たなＩＴを利用した豊かなアイディアを浮かべることで、そのチャンスをゲットしなければなりません。そしてその豊かなアイディアが、その企業のみならず停滞した経済さえも活性化させることが我々の本当に使命です。
皆様の優秀な頭脳と卓越した思考は、かならずやこの時代に新風を起こせることを私は知っています。しかしそのためには、今この瞬間からの不断の努力が要求されます。焦ることなく、さりとて休むことなくできることを一つ一つこなし、来るべきチャンスをゲットできる知的体力を精一杯身につけてください。今日の一歩が、必ずや明日の二歩・三歩につながることを、私は知っています。
ということで、本当に長時間の講座にお付き合いいただき有り難うございました。皆様のご検討とご発展を、心から祈っております。
