【T社 プロジェクトマネージャ育成講座 最終回】
足かけ4ヶ月にわたる全8回の長き講座、ご参加いただきました皆様、本当にご苦労さまでした。二日連続であったため、お仕事の都合をつけてのご参加本当に大変だったと思います。また講座をご担当いただきましたO様、本当にいろいろと有り難うございました。
ITの世界は大きく変革しており、従来の常識が通用しない時代が始まっています。その変化は既存のビジネスの優位性を失わせたり、ITによる新たなチャンスを産み出したりしています。その中でIT環境を支えるサポートの仕事は年々重要度を増しており、今後の健全なIT化と安定したサービス提供や運用環境には不可欠なものになろうとしています。同時にそれらを構築し、サービスを設計するプロジェクトのマネジメントの重要性は年々高まっており、マネジメントの不備がそれらの提供を阻害する大きな要因になろうとしています。
そのような中、皆様はプロジェクトマネージャとしての教育を受講されました。この数ヶ月の世の中の動きを考えても、我々はその速度には圧倒されました。原材料やガソリンの高騰、首相の交代、世界経済の破綻など、世界はものすごい勢いで変化をしております。となると、そのような大きな変化の中でさまざまなプロジェクトをマネジメントする皆様には、従来と異なるまったく新しい考え方が要求されるようになってきています。
たとえば品質において、感性という新しい要素がテーマになろうとしています。それはまだ誰も定義できていない物であるにもかかわらず、それらがビジネスの決め手になることは間違いない状況です。となると、それらを定義し、作り込み、不断の状態でお客様に提供するために、プロジェクトマネジメントのあり方そのものを考え直さなければならないタイミングが、まさにやってきていると言えます。
従来のプロジェクトマネジメントでは説明できない、新しい状況に対応したマネジメント。それこそが今後の皆様の武器であり、それを身につけた人間は、当面の変化を間違いなく乗り越えることが出来ます。逆に旧弊なマネジメントに拘泥するのであれば、あらゆるプロジェクトが失敗の危機に瀕することになるのです。となれば、それらを身につけ少しずつ実力を上げることが必要であり、まさに今日から努力をしなければならないのです。優秀な皆様であれば、それが可能であることは私自身が一番知っています。
ということで、本当に皆様ご苦労様でした。いつの日かまたお会いして、おいしいお酒をのみながらさまざまな成功談を聞けることを、心から楽しみにしております。