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Weekly report
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 October Fourth week

 10月第四週目のWeekly reportです。

 加齢のせいか、激務後の週末は確実に1日死んでしまうことがわかってきました。数年前まではあり得なかったのですが、最近は厳しい業務が一週間続くと、土曜日はほとんど気力が湧かず、頭脳労働はほぼできません。最悪なのは片付けも十分にできないことであり、本当に困っています。やはり片付けにもちょっとは頭脳を使っているようです。

 先日来、ボクシングの亀田兄弟の話題がテレビを賑わしています。その問題の本質や経緯はどうでもよいのですが、謝罪会見はちょっと気になりました。というのも興毅選手に対する質問や会見の様子が、私の説の一つである、「許さない社会」の一端を垣間見せていたためです。

 一度でも過ちを起こした人間を許さない。こういう考え方が、いつの間にか日本のスタンダードになってきています。情報の再生産と匿名性がさまざまな出来事を重複して伝え、多くの人が様々な情報を大量に受け取ることになります。昨今の企業の問題もそうですが、一旦ことを起こすとその企業が解散するまで許さない、というのは行きすぎに思います。悪いものは悪い。これは間違いありません。だからといって罪を一切許さないというのは、やはり問題を感じます。罪を犯した人は当然罰を受けるべきですが、それを社会で生き延びることが難しくなるまで追いやるべきではないと思います。ましてや企業の問題は一部の不届者が生じさせた者であり、その企業に属するすべての人がその責任を負い、企業の解散とともに事実上放逐される、というのは行き過ぎに思えます。

 昔の日本は、世界的に珍しい文化を持っていました。それは「許す社会」です。戦国時代、武将が戦って敗れても、その一族郎党や部下が皆殺しになることはまれでした。それどころか当主が切腹をすれば、その一族や部下を勝者が迎え入れるといったよき文化を持っていたように思います。罪は償われるべきですが、罪なき者を巻き添えにすることは望ましいことではありません。我々はさまざまな意味で、古きを見直す時期に来たのかもしれません。

 

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 今週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

 ・日本テキサス・インスルツメンツの日出工場改革
 ・キリン、協和発酵を買収
 ・ライブドアホールディングスの社長交代
 ・斎藤遠心機工業の遠心分離器制作
 ・MS、フェースブックに出資
 ・東京モーターショー

 さて来週は、どんな一週間なのでしょうか。