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Weekly report
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 January Second week

 早くも2009年二回目の更新です。

 この正月はなんとなくのんびり、 かつ濃い日々でした。例年通り初詣は二カ所訪れましたし、二日の正月バーゲンにも子供のつきあいで久しぶりに出かけました。年賀状ソフトウェアを更新したため住所録を完全移行し、昨年までは手書きであった住所も、今年から印刷させていただくことにしました。ちなみに今年の実績では、手書き住所で年賀状をいただいたのは、全体の1/3程度の方からでした。2/3の方は住所も印刷であり、時代の流れを感じさせられます。
 こまめに料理もつくりましたし、並行して片づけも行いました。なんか元旦から忙しい1年になってしまったようです。

 例年になくテレビのニュースが気になりテレビをつけておりましたが、本当に正月はつまらない番組が多いことに驚きました。漫才やコントなど芸人が頑張る番組が大半であり、あとはクイズとスポーツしかやっていなかったように思います。不況の問題やイスラエル問題、インドネシアの地震など世界の様々な状況を知りたかったにもかかわらず、そういったニュースを提供している番組は本当に少なかったように思います。
 また気になったのは、それらのスポンサーの変化です。一昔前までゴールデンタイムのスポンサーは名の通った大手企業が多かったように思いますが、今年は聞いたこともない新興企業や怪しい企業のコマーシャルが多かったように思います。名門企業は宣伝広告費など目先のコストを削減している証拠のように思いますし、逆に怪しいビジネスが表舞台に出てくるのは、バブル崩壊後の様相で世相の不安定さを痛感させられました。

 この景気後退は当面続きそうです。まっとうなビジネスが難しい時代だからこそ、怪しいビジネスに実を染めることなく、また騙されることなく生きていきたいものです。一攫千金を狙ったり怪しい効果を信じるのではなく、まっとうにまっとうに日々を送ることが、この苦境を乗り越える唯一の技のように思うのは私が歳を取ったせいなのかもしれません。


 またリクエストがありましたので続報をお伝えしますが、パラオを含めたサンゴの状況です。パラオは10カ所ほど潜ってみましたが、サンゴに大きな影響は出ておりませんでした。もちろんパラオを訪れるダイバーがサンゴを大切にしている(基本的にサンゴへの接触禁止ですし、流れの強いところではカレントフック必携でフッキングしてフィッシュウォッチングをします。)こともあるのですが、サンゴそのものは非常に元気でした。サンゴの多いポイントでも白化したサンゴは見かけませんでしたし、状態は良かったように思います。

 実はサイパンもそれほどサンゴに影響はでていません。部分部分で白化は見られるのですが、石垣島や竹富島のような状況はありませんし、再生も順調のようです。サカナが少ないのは相変わらずですが、それでも一時よりはましになっている観もあります。オニヒトデもいることはいますが、自然界に自然に存在する程度の数であり、現地のガイドも特に駆除等を行うことはありません。

 こうやって考えると、サンゴが壊滅的ダメージを受けているのは、もともと水温の低かった海であることがわかります。温暖化の影響で水温が上がり海中環境が激変したのは、赤道付近の島々ではなく緯度的に北の国です。もともと冬場に冷たい水が入っていたところに水が入らなくなり、表層の温度が上がるだけでなく水が循環しなくなります。また夏場を含めた平均水温が非常に高くなることで、これまでの生態系が維持できなくなってきているのでしょう。これまでソフトコーラル(柔らかいサンゴ)が中心で、ハードコーラル(硬いサンゴ)が少ないといわれた東京湾付近にハードコーラルが増えていると言われてますし、宮アでもホワイトシンドロームが出始めているようです。

 しかし私には、サンゴ白化の原因は地球温暖化だけが原因ではなく、海洋の汚染も関係しているように思われます。かつて富栄養化という言葉が叫ばれたように、日本近海の海には窒素化合物とリンが多く海に流れ込み、海の汚染を進めています。中国の発展も無視できない状況であり、幼魚が生まれる台湾や南中国付近の海洋から、栄養に富んだ水が流れ込んでいるのでしょう。海流の変化も相まって海中の汚染度合いが変化し、それらがサンゴに影響を与えているように思います。現にパラオでは、海中にゴミ一つ発見することは出来ませんでしたが、残念ながら石垣ではビニールやゴミを見かけます。現地のガイドは一生懸命掃除していますが、それだけでは浮遊してくるゴミに対処できないのでしょう。

 またサンゴの壊滅的打撃には、地球温暖化による台風の影響もあげられます。先日のパラオ訪問時も、12月にもかかわらずマリアナ諸島付近で台風22号が発生しました。このように時期はずれに台風が発生するようになったのが近年の特徴であり、その大型化が進んでいます。大型台風はサンゴに大きな影響を与えますが、その来襲間隔が広ければサンゴは再生できます。しかし近年の大型台風は連続的に発生し、サンゴに大きな被害を与えていることも事実なのです。

 海中は地上環境の縮図です。人類は宇宙以上に近い海中には、まだまだ積極的に進出できていません。だからこそ手つかずともいえる自然がたくさん残っているのです。この自然を守ることは、我々が生きているこの地上を守ることにも繋がるため、温暖化防止を含め積極的な対策を真剣に検討すべきですし、一部の経済学者はこれが現在の経済環境を変化させる一つのキッカケと提唱しています。私も、そう信じたいと思っています。

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 先週と今週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・ホテル稼働率 急低下 03年5月以来の落ち込み
・ゲルマン魂に切り札託す VBも参戦、厳冬に充電
・2009年問題 特需なく人あまり懸念
・景気後退、レジャー直撃 サービス産業いばらの09年
・早まる就活 企業を厳選 大手よりVBに魅力 安定的な採用継続

 さて来週は、どんな一週間なのでしょうか。