8月第3週目のWeekly reportです。
この盆休みは、ひたすらモノ作りの日々でした。私の仕事の性質上、モノ作りといっても知的生産物となりますので、仕込みはひたすら書籍を読むことになります。この1週間も、おそらく100冊以上の本を読みましたし同時に200冊程度の書籍も参考にしました。本ばかり読んで髪を掻きむしりながらうなっている姿は本当に異常に見えるでしょうし、久しぶりに脳味噌が頭の中で渦巻いている感覚を味わいました。この苦しみは、当面続きそうです...
しかしその際に気になったのは、書籍に挟んであるハガキと書籍紹介のパンフレットです。ビジネス書の多くにこれらが入っているのですが、いつも邪魔だ邪魔だと思っていましたが、今回ほどこれが面倒と思ったことはありません。なにせ新しく買った本に入っていること入っていること...単純に考えると購入した冊数分のハガキとパンフレットが入っているのですから、こりゃだめだ、というぐらいの紙の量です。エコロジーなどなんぼのものぞ!というぐらい無駄な紙がでますので、ほとほと呆れてしまいました。
こう考えると、雑誌を含めてこの手のハガキや宣伝が非常に多いことに気づきます。昔ならばまだしも、これだけネット隆盛の時代にそれをつかわない出版業界の姿勢に、本当に疑問を感じます。QRコードなどを利用した新しい方法を産み出し、書籍購入ユーザとの密なる連携をとると同時に次の書籍の案内も行う。場合によってはAmazonなどと手を組んで情報のやりとりをする。こういった取り組みを、出版業界自らが行う必要があるのではと思います。
それを実現する可能性を高める仕組みの一つが、RFIDでしょう。現在、大手書店を中心に検討が行われている書籍のRFID搭載ですが、それによってこれらハガキや書籍案内パンフレットの状況を劇的に変えられる可能性が見えてきます。となると、それらの読み書きを行う装置やソフト、それらを搭載した新しいPCや携帯端末の可能性も想像できますし、おそらくは現実の世界となるでしょう。となると、経済はどのように動くか...
こうして新しいアイディアは、無限に可能性を広げていきます。その可能性を信じ、その可能性を高める努力を誰が始めるか。これが日本のIT産業の明日を決めることだと、私は思っています。
閑話休題。
昨日、ちょっとむせたことがキッカケとなって、久しぶりに喘息がでました。年々ときたま予兆はあったものの、久しぶりの本格的な発作でさすがに死ぬかと思いました。冷房の効いた部屋で仕事をし、冷房の効いてない部屋で食事、また冷房の効いた部屋で仕事、冷房の効いていない部屋で作業を...という繰り返しが、思った以上に体にきているようでした。皆様も、十分お気をつけを。
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今週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。
・BD・CD一体化 ハイブリッドディスク開発 インフィニティ
・F1技術、HVへ注入 進化のカギ「実はエンジン」 ホンダ独自路線貫く
・電子部品、業績底打ち鮮明 大手7社4〜6月
・ネット通販海外へ拡大へ 楽天の1〜6月営業利益過去最高 M&Aに備え筋肉質に
・IBM 脱「ソラリス」で協業 ノベルとOS移行支援
・不整脈、衝撃波で治療 患部だけ破壊、血栓できず
・グーグル家電 OS秒読み ソフト会社連合、使用固める 下旬から最終試験
・新龍ベトナム 躍動するマンパワー 事業飛躍の源は女性 生産ノウハウを蓄積
・米フェースブック、ネット企業を買収 技術力の囲い込みも
・情報家電同士を無線LAN接続 認証団体、来年に実用化
・シチズン リストラ先手 4〜6月営業赤字 工作機械 冬の時代
・サッポロ、ポッカと提携 自販機 競争激化さらに 100円機台頭PB商品攻勢
・ルフトハンザ 10億ユーロ削減 機数減や調達コスト見直し
・災害時用トイレ1100円 未来コーポレーション 自治体向け 強化段ボール使用
今週は、どんな一週間なのでしょうか。