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Weekly report
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 November Fourth week

 11月第4週目のWeekly reportです。

 先日の日経産業新聞に、NTTデータの山下社長に対して行われた、今後の戦略に関するインタビュー結果がでていました。詳細は日経産業新聞の11月20日号をお読みいただきたいのですが、インタビューにでていた山下社長の発言の要約は以下の通りです。

 ・IT投資は当初思っていたより立ち直りが早い(NTTデータは、上期で例年並み受注)
 ・ただし一件あたりの利益率が低下している。今後は、この水準が恒常的になると思う
 ・日本も中国やインドといった新興国と競争する姿勢が必要。受託中心では、世界と戦えない
 ・日本のソフトも、クラウドでインドや中国で利用されないとコストメリットが出ない
 ・世界を市場としてみる発想が必要
 ・今後は中国市場向けのサービスを展開する
 ・中国は、市場としてみる段階にきた。中国も日本品質のITサービスを要求しだしている

 私自身、実はこの社長のこれまでの発言はあまり同意できなかったのですが、今回のインタビュー発言は、私が常に講座でがなっていることと同じですので、ほぼ同意できます。まさにIT業界も転換期を迎えたことを意味しますし、我々が本気になって、世界を攻めなければならない時期を意味しているように思えるのです。

 日本のIT業界には、潜在的なチャンスを持っています。そのチャンスは世界の国々からすると大きなアドバンテージに依拠したものであり、他国が容易には手中に入れることは出来ないチャンスです。したがって今我々がそのチャンスを生かせば、確実にIT立国は出来ますし、日本のITの発想が世界に普及していくと思います。しかし我々がその意味を理解せず今までと同じことを繰り返すのであれば、まもなくそのチャンスは世界のものになり、我々がITの世界で羽ばたくことは不可能になります。

 私は年齢的に、次の世代を残す時期に来ています。だからこそ、狼少年(老人?)になって、このチャンスを叫び続けますし、若者を啓蒙することを使命として努力を続けています。しかし若者の質は変質している現在、私のやり方を抜本的に見直す時期に来てしまっているのも事実のようです。

 次の世界に向けて、私になにが出来るか。その効果的な方法を考えることが急務になっている今日この頃です。

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 今週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・ホンダを変える HVシフトへ急発進 伊東社長、研究所トップ兼任
・日本IBM、金融向け圧倒 「三井住友信託」も継続へ
・安価な糖類でタミフル 岡山大 新合成法 不足の原料、代替へ
・ファミマ 都内店舗数トップに am/pm買収を発表
・二輪 国境なき部品調達 新型カブでは輸入5→60% ホンダ
・ベルシステム24、米ファンドが買収 「CRM充実」継続
・ニッセン、書店に電子掲示板 稼げるサービス開拓カギ 携帯タッチでたまるポイント
・フットサルブーム一服 人工芝狙うは私立校 強豪校とのパイプ活用
・インテリジェンス IT請負を評価 業務品質などを顧客に開示
・勝ち組シャープ、攻める 携帯、最多の14機種発表へ 部品共通化で開発費抑制
・大成建設の工事管理システム 発注者と常時情報共有 ネットで進捗状況把握
・握る力、磁力で軽減 若狭屋、柄に磁石 金属バネ代替
・オンキョー インテルと提携、大幅反発 「AV・PC」に活路
・「組み込みOS」両雄火花 MS:高品質の操作感実現 グーグル:ライセンス無料魅力
・クラウド、中国開拓加速 NTTデータ システム受注 相場低迷前提に経営
・心臓の動き 手首に巻き 常時把握 キットヒットが携帯機器
・駅中コンビニで1日定員 「Suica」担当社員 JR東、研修 「商品開発に生かす」

 今週は、どんな一週間なのでしょうか。