11月第3週目のWeekly reportです。
ベルリンの壁が崩壊してから、先日で20年の年月が経ちました。冷戦構造化の東西陣営を象徴したこの壁の崩壊により、東側の社会主義が崩壊し、多くの国々が自由を取り戻していきました。
第二次大戦の不幸な世の中がこれによって清算されはじめ、東西冷戦構造が事実上崩壊していきました。やがて東側体制が民主主義に代わっていったことは、説明するまでもないでしょう。
その結果、世界は新しい時代に入りました。それまで東西という二つの大きな固まりが、一つ一つの国のあり方を問われる分割の時代に入り、やがては一つ一つの国が民族という単位で分割を始める結果となりました。その影でたくさんの血が流れ、悲しみとざわめきの中で古い国境は崩壊し、新しい国々が生まれていきました。こうして東西冷戦構造は終わり、その代わりに今度は世界観をもとにした戦いが世界中で起きています。
陣営から国、国から地域や民族、といった分散が起きているのが今の時代であり、その次の世の中がどのようになるのかまだまだ静観を許さない状況です。この変化は少なくともあと10年は続きそうですし、その後どのような世界が描かれるのか、私には想像もつきません。
「変化」という言葉を大切にする私ですが、今後の世の中の変化は本当に予測がつきません。私が主たる興味を持つビジネスやITの世界でも、
この世界の動きによって勢力図や需要、人の流れが変わり、今後劇的な変化が起きそうな気配です。それが我々に何をもたらすのかは想像しがたいものがありますが、世界が本当の意味で豊かになり、平和な社会ができることを心から願わざるを得ません。
平和ぼけした日本人も少しだけ世界の平和を考えれば、逆にビジネスチャンスを見つけられると思うのは私だけなのでしょうか。
しかしよくよく思い出してみると、ベルリンの壁が崩壊した時の記憶が、私にはありません。年齢的に考えると駆け出しのコンサルタントとして一番必死に毎日を送っていた時ですので、あまりの忙しさの中で気づかなかったか、はたまた記憶に残っていなかったということなのでしょう。その前後の世界の状況を、今再び学び直し、これからの世の中を少しずつ静かに考えてみたいと思っています。
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今週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。
・ドコモ不振、NTT直撃 4〜9月売上高5兆円割れ 「固定」のIP転換急務
・光ディスク「1テラバイト」競う 日立や三菱化学 12年にも実用化
・冬携帯、データ通信で+α ドコモ 光回線に接続可能
・ツイッター成長の影に・・ 日本の技術きらり NTTアメリカ インフラ運用一手に
・ITホールディングス ソランにTOB 1株790円 13日から実施
・ロボまた下16センチ ジャンプ力8センチ 京大VB ロボ・ガレージ開発
・電通、デジタル統括新会社 来年1月 一元管理し効率化
・EV電池常時監視 日産、専用通信システム 「リーフ」に搭載 残量など警告
・アドビ、680人を削減 主力ソフト苦戦続く
・NTTエムイー 療養者宅にウエブカメラ ASP方式、支援診療所向け
・システム三子会社 来年四月に統合 CSK、コスト削減
・東証マザーズ発足10年 トップランナー次の飛躍挑む ミクシィ、グリー、DeNA
・太陽光発電、学校向け攻勢 NTTファシリティーズ 専任チームを新設
・MS、携帯配信に参入 「ウィンドウズ・フォン向け」 一般消費者に訴求
・新たな法務リスク浮上 国外拠点でもデータ保存 漏洩責任の所在不明
・LEDで無線LAN 電波干渉発生せず 病院などで使用可能
・尿漏れセンサー 尿発電利用し検知 立命大 無線システム開発
今週は、どんな一週間なのでしょうか。