7月の12日まで休暇を取っており、その後休暇中の残務が山積してしまい、ホームページの更新が行えませんでした。楽しみにしていた皆様、またご心配いただいた皆様、本当に申し訳ありません。
休暇明けは出張やらなんやらで、やたらと過激な日々を送っています。休暇で充電した体力は早くもゼロになり、もはや屍のような様相で週末を迎えました。やらなければならないデスクワークも多いのに、ぜんぜんやる気が起きない状況をどのように対応したらよいのか、本当に困ってしまっています。とりあえず気を取り直して、と思うのですが、体がいまだにいうことをききません。もちろん頭も気力も低調ですから、ぼちぼち回復を待つしかないようです。
さて先日朝のニュースで、デジタル化による書籍整理術が紹介されていました。iPadなどの電子書籍端末の普及をにらんで、書籍や雑誌を裁断し、両面ページスキャナーで読み取って閲覧することがはやりそうなのです。これによって多くの雑誌や書籍の収納を減らすことができるため、私自身も非常に興味を持って番組を見てしまいました。私の事務所は書籍や雑誌でいっぱいですから、この方法を使って収納を減らすことを真剣に検討しています。
とはいえ、こういった状況を眺めると、昔から私が主張しているコンテンツの権利販売の考え方が現実になるように思ってしまいます。私自身収集癖があるため、所有しているDVDの枚数は2000枚を超えます。それぞれが箱に入っていますから相当な場所を取りますし、並べる・探すといった整理も非常に大変です。さらに最近ではブルーレイディスクも出ていますし、過去に集めたレーザディスクやVHSビデオも含めてさまざまなタイプの映像情報が自宅と事務所に山積している状況です。この状況を考えると、本当にソフトを購入することが意味があるのかを考えてしまいますし、つぎつぎと新しいメディアが発表されるたびに、コンテンツを再購入することも非常に面倒でコストがかかってしまうように思います。レンタルディスクもあるのですが、貸し借りが面倒という側面も残りますし、そのシーンだけをみたいといったニーズに応えることは難しいと思われます。
となると、一番便利なのは権利を販売することのように思うのです。コンテンツそのものではなく、権利を販売しストリーミングで利用する。これが一番利便性が高く、コストも安くすむと思うのです。具体的には、コンテンツを提供する企業が利用権の種類を設定し、ユーザの希望に応じた権利を販売します。通常は一回だけの視聴権でしょうが、それ以外に週や月、場合によっては年から数十年単位の視聴権を販売すればよいと思います。その権利を有しているユーザは、好きなときに好きな場所で、ストリーミングによってコンテンツを楽しめるというのが理想です。友人宅で映画の話題で盛り上がったときに、その映画をすぐテレビに表示できれば楽しいと思いますし、途中までみた映画を帰りは携帯端末から続きをみることができれば、本当に利便性は高くなると思います。
このような仕組みができれば、そこに映像以外のコンテンツを載せることも可能になります。となれば、電子書籍をディスクにたくさんためなくても、必要な都度権利を購入すればよいことになります。
このような仕組みを誰が作ってくるのか、どのような付加機能を載せたサービスとするのか、期待を持って待ちたいと思います。
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先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。
・振動で発電 オムロン かすかな揺れで100マイクロワット
・ポストPCへ備え インテル、研究部門新設 未来の住宅、自動車視野
・出版・書店・印刷 危機感「共著」促す 大日印・凸版が業界団体 役割分担し存在感
・中国版DVD"再生”の陣 BDと規格争い 「HD-DVD」ベースのCBHD
・携帯でICタグ読み取り 日立とKDDI モジュール内蔵
・「ブックサーバ」日本でも ネットで目的の本探しやすく 無償で書誌情報
・電子カルテ 病院間の共有三割安く 日本ユニシス 医療連携を支援
・郵貯銀トラブル 利便性追求、安定性犠牲に 接続先増でテスト困難
・営業秘密「取得」にも刑事罰 不正競争防止法改正 厳罰化、世界の流れに
・家電使用で安否確認 冷蔵庫、30分開いたままなら通報 NEC系が新システム
・エンジン党がEV普及支援 初乗りでイメージ一変 ガリバー鳥羽兼市氏
・米、端末普及へ値下げ競争 始動 eBOOK 配信に軸足、他社機も対応
・電動二輪車をリース ヤマハ発製、まずリゾート施設に EV関連、法人需要開拓
・政府の「情報大航海プロジェクト」検証 ITサービス、実用化に壁
・NTT喜望峰から雪辱 南アのシステム大手買収発表 2860億円投入 情報分野で攻め
今週は、どんな一週間なのでしょうか。