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Weekly report
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 September Fourth week

 先日某社のセミナーを行っていたところ、隣の大会議室でもやたらでかい声でセミナーが行われていました。笑い声も多く一体誰だろう、と休み時間にのぞいてみると、「××××はなぜ動くのか」シリーズで大変有名なY氏でした。じつはこのY氏、かれこれ結構古い友人であり、私のところでセミナーをやってもらったりもしていますし、大学の客員教授をやったりと一部にカルト的な人気があるようです。

 しかし著書のイメージとは全く違い、このY氏相当に明るく軽いおじさんでして、知らない人が見たらやたら軽い古くさいダジャレ連発の困ったおじさんに見えると思います。現に私の講座終了と同時に乱入してきて、大声で「駅まで手をつないで一緒に帰ろうと、待ってたんだ〜!!」と言うものですから、残っている受講者は本当にどん引きの状況でした。

 とはいえインテリであることは間違いないので、その話は本当におもしろく、昼飯と帰り道にいろいろお話ができました。その中でもおもしろかったのは、現在の出版社の状況です。さまざまな出版社とのつきあいがあるY氏が、つきあいのあるそれぞれの出版社の現在の状況を教えてくれました。やはり情報技術に関わる各種出版社は相当に業績が悪いようで、雑誌の休刊・廃刊が続いているそうです。某S社はとうとう最後の雑誌を休刊し、あとは書籍のみという状況のようですし、某B社はリストラをどうにか完了し、フロアを相当に返したため、逆に残ったフロアにぎゅうぎゅう詰めで仕事をしているそうです。某G社の噂も悪く、やはり電子書籍の波は、様々な企業にののすごく大きな影響を与えているようです。彼自身、現在の最新著書を校正中のようですが、これが実際の書籍としては遺作になるかもしれないと言っていました。これまでに60冊以上の執筆を行ってきたようですが、今後は書籍が売れないため、本当に書籍としては最後かもしれないという思いがあるようです。

 と、いろいろな話をしていましたが、やはり彼自身もりっぱなおじさん。世間のイメージと違い、ゲーム一つしないコンピュータ音痴です。「ゲームなんて、これ以来やってないし、よくわからんよ」と両手のひらを上に向けて左右する姿が、そもそも時代錯誤の塊でした。その後、その彼の携帯電話を見てビックリ!なんと「らくらくホン」を使っているのです。「だって字が大きくて、見やすいよ」とのこと。この外見をまったく気にしない屈託のない笑顔が、彼の魅力かもしれません。

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 先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・「無線給電」12年実用化 数メートル離れても送電可能に EVへの応用視野 富士通
・読み取り距離200メートル 日本IBM ICタグ、米社から販売権
・「内向き」東電、電撃転身 海外で最大1兆円投資 中計を発表 公益と収益、両立を図る
・会長へ転任、MS.からCEO 新生ノキア、再生の難路 シェア固執業績が悪化 アップルの背遠く
・非接触無線モジュール 携帯端末にも搭載 大日印が最小型開発 動画やりとり簡単
・セキュリティーソフト会社を買収 HP、サービス事業拡充
・電子制御装置世界市場 ボディー系 10年後2兆円 民間予測HV・EV向け8倍
・カーナビ、薄利に迷い込む 富士通点、携帯型に参入 頼みの綱は新興国市場
・参拝の電子管理、一括代行 伊藤忠メタルズ、ソフト開発 事務費用1/4に
・ソニー王座奪還へ猛攻 新ウォークマン12機種 アップル追撃の起爆剤に
・がん死滅させる細胞 ヒト白血球培養し作製
・タッチ式携帯端末参入 加賀ハイテック EMSでコスト減 小型・軽量PR
・ソニー、体感型再び ゲーム王国 復活の条件 Wiiとの差異化がカギ
・企業債と悪用懸念 接続で感染情報盗用も iPhoneのOSに脆弱性
・現代自、EV「難路」挑む 日本勢を追走 電池調達に強み ライバルは三菱自「アイ・ミーブ」

 今週は、どんな一週間なのでしょうか。