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Weekly report
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 January First week

 新年あけまして、おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

 昨年の下期から続く超多忙な日々は、年末年始も続いてしまいました。結局休めたのは年始の2日間のみ、そのうちの一日は渋滞の中で初詣といった具合であり、いつもの週末よりもずっと忙しい日々を送っています。外でのセミナーがない分移動時間がないのは楽ですが、逆に一日の中で机に向かっている時間がより長くなってしまうのは仕方がないところなのでしょうか。

 というように新年から仕事漬けの日々を送っていますが、実は年末から熱川にこもっています。この地は静かで空気は良いため、仕事には最適な環境です。しかし田舎でたいした変化もなく、新聞も取っていないため、Weekly Reportのもとになるニュースはネットからしか入ってきませんので、今回も簡単なことを触れたいと思っています。

 年始になって大きな事件としては、有楽町の火災でしょう。新幹線脇の雑居ビルで火災が起き、新幹線100本以上が運休する事態になりました。3日は帰省ラッシュの始まりでしたので、5時間以上に及んだこの火災の影響は非常に大きなものになりました。東海道新幹線は東京駅から発車していますが、完全運休の結果関東だけではなく名古屋や大阪でも大きな影響が生じることになりました。

 しかし不思議に感じたのは、なぜ在来線のように品川駅折り返しで運転ができなかったのかという点です。臨時列車が一時間に二本ほど運行していたようですが、全面的な運行にはほど遠い本数です。ネットを調べると掃除人の不足やトイレの汚物の処理等が原因という説もありましたが、臨時的にそれらを処理する方法がなかったとは思えません。ダイヤ再編成の時間がかかるというのも理解できるのですが、それでも最新のコンピュータがそれほどの時間がかかることは想像することが難しいでしょう。一番有力なのは運行システムのケーブルが焼失したということですが、これもバックアップがなかったというのは大きな問題が残ります。

 とはいえ事実として運休した以上、今後このような問題についてどのような対策を講じていくかを、本気で考える必要がありそうです。東海道新幹線は踏切がありませんので、衝突等の事故による停止はほぼ考えられません。もちろん十年以上前に試験列車の衝突による停止がありましたが、それ以降はそういった事故はなかったと思われます。しかし名古屋の大雨による線路の冠水で丸一日運休したことはありますし、今後も今回のような周辺での火災による停止は、あり得ると思われます。日本の動脈はやはり鉄道であり、新幹線が全国に張り巡らされた今、これらの停止が多きな影響を引き起こすことは間違いありません。これまで起きなかったことを想定するのは難しいとしても、今回のように明示的な事件が起きた以上、具体的な対策を検討する必要は確実に生じます。

 起点やターミナル駅に近い場合は、やはりその駅と次のローカル駅間で停止し、折り返しを行うべきなのでしょう。ローカル駅はひかりやこだまがのぞみの通過待ちをするホームがありますので、折り返しは可能と思います。清掃はとりあえず簡略化し、トイレの汚物のみを処理する設備をつければよいでしょう。駅間は在来線を増発することで対応し、流れを少しでもスムーズする努力は必要です。もちろん運行システムのようなネットワークは多重化を行い、さまざまな事故でも対応できるようにしておく必要があります。今後発生が予想される広域災害やテロなどを考えると、多重化は必須のことと思われます。

 このように社会や環境の変化とともに、従来の備えや対応が不十分になっていくことは今後も起きうるでしょう。逆にこれまではできなかったり考えることもできなかったことを、次々とできるようになることも事実でしょう。我々は時代の変化を常に感じ、これまで不可能であったことを可能にし、よりよい社会を築く努力をし続けなければなりません。

 今年はそういった新しい時代の第一歩が始まるように、私には予感されます。

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 先週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・先週は、新聞が休刊でした。

 今年は、どんな一年なのでしょうか。