Onomura System Consulting Office       

osco top


Weekly report
next

back

 

 

 

 

osco top

 June Second week

 自動車の進化が続きます。

 トヨタ自動車は、米フォードが開発したスマホと車載端末を連携するシステムを導入することを検討しているようです。フォードはアップルの提唱する「カープレー」を採用していますので、トヨタもその陣営として今後のアプリケーション開発を検討していくのでしょう。Googleは「アンドロイド・オート」を提唱しており、ホンダはアップルと同時にこのアンドロイド・オートにも加盟していますから、各メーカーがさまざまな形で陣営を作り、未来の仕組みを作り出し規格を統一していうのでしょう。

 こういったコンセプトを、コククテッドカーといいます。自動車とさまざまなアプリケーションや端末と接続することで、ドライブ中の利便性や安全性を高めることが可能になるプラットフォームとなります。昨年トヨタ自動車社長の豊田章男氏は、自動車はスマートフォンと同様のITデバイスの一つと宣言していますし、実際プリウスの製造原価のうち25%以上のコストが、アプリケーションシステム開発コストのようです。このコストを自動車メーカが負担し続けることは難しいですし、合理性にも欠けます。となると、このように様々なアプリケーションシステムを自由に利用できるようになれば、自動車メーカーにとって非常にメリットがあります。

 もちろんのことながら自動車を使うユーザーも、これまで以上に利便性が高まることは間違いないでしょう。たとえば車のエアコンの制御も、ご自分の好きなアプリケーションを選べるようになります。私のように暑がりであれば、車に乗って急速に冷やすようなプログラムを選ぶでしょうし、女性のように緩やかな風が好きな方は、温度や風速が緩やかに変化するアプリケーションを選ぶでしょう。

 以下、次週です。