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 August Fourth week

 ロボットが急速に普及しはじめています。

 ロボットといえばアトム、いやドラえもんだ、という方は、少なくともこのページをお読みなる方には少ないと思われます。最近はペッパーなどの対話型ロボットも普及していますが、それ以上に産業界でロボットの普及が始まっています。

 調べる限りロボットについての明確な定義は、存在しないようです。しかし一般的には、「人間の働きを代行する」という機能と、「一定の支持を与えると、自律的に動作する」というのがロボットの定義のようです。この定義に従えば、機械式の腕時計は機械でロボットではありません。なぜなら一定の指示を与えませんし、人間の働きを代行もしないためです。また自動車も、自律的に動作することはありませんから、やはり機械と考えることが出来ます。逆に産業用ロボットは、プログラムやパラメータという指示を与えれば、自律的に動作しますから、まさにロボットです。自動掃除機のルンバなども、一定の支持を与えれば自律的に動作するため、やはりロボットということができるでしょう。

 このように情報技術の進化によって、センサー技術とCPU技術が幾何級数的に発達しており、それを搭載した機械が次々生まれます。まさに急速にロボットが普及を始めているのであり、効果で特殊な産業用から、先程のルンバのように家庭にまでその普及が進んでいます。世界各国で開発が進んでいる自動自動車は、まさにロボットであり、今後は多くの機械がロボット化していくことは間違いありません。

 もちろんまずは家庭用ロボットよりも、産業用ロボットのほうが先に発達をしそうなことは間違いありません。現在福島原発の復旧作業には、数多くのロボットが投入されています。人間が作業できないような過酷な場所で作業をさせるには、ロボットは最適です。現在投入されているのはヘビ型、サソリ型、ゲンゴロウ型のロボットのようです。機械は放射線に弱いですが、これらのロボットは一定時間の強い放射線に耐えるように作られており、人間が物理的に入ることの出来ない炉の中で活動を行います。いくつかのロボットは作業中に故障し戻ってこられないようですが、それでも数多くのロボットは定期的な活動を行い、壊れた原発の放射能もれを軽減する作業を継続しているようです。

 このようにロボットの進化は、我々の社会を便利にしていくことは間違いありません。まずは人間が作業できない部分や今まで対応の出来なかったシチュエーションでの運用が考えられ、これによってこれまでとは違う様々な情報を得る、あるいは活動を行うことが可能になります。最近急速に普及しているドローンはよりロボットとしての進化を進めるでしょうし、それによって配達や警備、防犯など多くの方面で利用されていきます。イベントやフェスティバルの警備や監視を行うだけでなく、無線ルーターを積むことで利用状況が大幅に変動する環境でも、無線通信環境を提供するようになります。人が入ることが出来ない、あるいは広範囲ですべてを探査することが難しい場所での探索作業も赤外線カメラなどを使って出来る容器なるでしょうし、水や食料の運搬も可能になると思われます。ビルなどの高所作業においても、工具や部品をはこぶようになるでしょうし、上下水道などの中に入って、漏水や破損などの状況を的確につかんでくれるようになることは間違いありません。

 同時にロボットは、家庭内にも徐々に浸透していくのでしょう。Papperのようなコミュニケーションロボットが家庭内に普及することは間違いありませんし、さまざまな家事を担当してくれるロボットも増えるでしょう。ルンバのぞうきん掛けバージョンは既に販売されていますし、トイレや風呂を掃除してくれるロボットもやがては発売されるでしょうし、窓ふきや庭掃除をするロボットも出てくるでしょう。庫内の在庫を管理し、レシピやメニューを提供する冷蔵庫も出てくるでしょうし、メニューを作るために必要な食材をネットスーパーに発注するような者も出てくるでしょう。家族の体調を管理し、適切な医療機関に診断結果を連絡したり、常備する薬を発注するようなロボットも出現します。形なく自宅を見守り、住人の体調や不審者の侵入、火事やガス漏れなどを発見し通報する自宅型ロボットも、間違いなく出現するでしょう。

 ガートナーグループによると、今後のロボットのようなスマートマシンは、Mover(移動を支援する)、Sager(賢い対応をする)、Doer(行動を支援する)の三種類に展開していくようです。今はDoerの機能をもったロボットが多いですが、今後はSagerとDoerの機能を兼備したロボットが数多く出現しそうです。

 これらのロボットは、IoTのデバイスとして機能し、多くの情報をネット上にもたらします。それらの情報をどのように分析しこれからの我々の生活の充実に生かしていくか、新しいアイディアの創出が我々IT技術者に求められています。