Onomura System Consulting Office       

osco top


Weekly report

next

back

 

 

 

 

osco top

 July First week

 早くも7月に入りました。 これで今年も半年、終わったことになります。

 さて先週末、大阪サミットが無事終了しました。大阪の街を完全停止した大規模な国際会議でしたが、テロ等の問題もなく無事に終了したようです。木曜日からは大阪の街から車やビジネスパーソンが消えましたが、それを実施した警備体制も思い切ったようです。

 私も火曜日から大阪で仕事でしたが、月曜日に移動した新幹線の中も警備員で一杯でした。最初は警察かと思いましたが、車内を警備していたのは全日警という警備会社の要員であり、通常よりも人数が多く巡回回数も増えていたように思います。駅構内にも多くの警備員と警察官が配備され、物々しい雰囲気は漂っていました。仕事は水曜日までで夕刻京都に移ったため街中のものものしさを味わうことはできませんでしたが、確かに過去最大級の警備体制であったことは間違いありません。

 今回の会場は大阪南港にあるインテックス大阪ですが、その付近の企業は実際に一斉休業を行ったようです。通勤の足である大阪メトロや高速道路の利用が難しくなるので一斉休業は当然と思えますが、警備側の要請に乗った企業側の英断は評価したいと思います。また要人の移動のために高速道路の通行を停止したのも素晴らしいと思いますし、これによって大阪市内の主要ホテルから会場までの移動がスムーズになったので成功といえるのでしょう。

 今回の英断を今後に活かすためには、来年のオリンピック期間の東京でそれを実施することだと私は思います。会場数が多く範囲が広いため今回のサミット以上に複雑な行き来が予想されますが、今回同様主要な幹線や高速道路を封鎖し選手の移動をスムーズにする努力は必要と思われます。オリンピック会場に向かうバス等もこれらの車両と同様に移動可能にすれば、応援客による混乱も回避できるように思います。また会場付近の企業には営業の自粛や休業を依頼し、極力オリンピックに影響させないような努力も必要だと思います。そうすれば相対的に東京都内の通勤人数は減りますから、警備の負荷も軽減できるのではないでしょうか。

 こう考えてみると、特別立法を使って来年のゴールデンウィークと盆休みをオリンピック開催期間に移動することも検討の余地があるかもしれません。両方を固めれば2週間程度の休みを作ることは可能でしょうし、不足分は特別立法で対応すべきでしょう。夏休み期間中ですので学生には影響しませんし、いずれにせよ休業となる日を移動するだけですから企業の生産性などの影響も軽微にできるはずです。もちろん日本全国からオリンピックの応援客が東京に向かいますから、通常ビジネスを行えば交通や宿泊、飲食店や繁華街での大混乱が予想されますが、企業活動が休止になるだけでも影響を低減することは可能でしょう。

 今回の大阪サミットを眺める限り、無理だと思う人間の心理だけが障壁になるように感じます。合理的な手段を持って解決方法を考え、大手企業の合意とともにこういった実効性のある対策を講じれば、確実に効果が出せると思います。それは同時に日本へ向かう観光客にもいい印象を残すでしょうから、様々な意味でメリットがあります。

 オリンピック開催まで、あと一年です。今からな充分間に合うことに我々は気付き、実効性のある対策を政府と多くの企業が実施することを心から願っています。