先々週は体調不良で、先週はハチにやられて更新が遅れてしまいました。本日からまた、通常に戻りますのでお付き合いのほどよろしくお願いします。
さて先週のこと、歴代最年長の政権を誇った安倍首相が体調を理由に総理の職を辞任しました。前政権時代同様潰瘍性大腸炎が原因の引退となりましたが、これによって日本の政治が大きく動き出しました。
後任の総理には誰がなるかわかりませんが、今までよりは少しはましな政治を行ってもらえることを心から願ってやみません。
潰瘍性大腸炎は特定指定難病の治療が難しい病気であり、総理の持病でもあります。この病気により体力が消耗するのは事実であり、それによって総理の責任を果たせないというのはよくわかります。この病気のつらさは罹患したしかわかりませんし、総理がこれ以上職務を続けられないと感じたのは本当なのでしょう。しかしその病気によって、総理がこれまで行ってきたさまざまなことがすべて許されるわけではない、ということを我々は認識しなければなりません。
総理の辞任によって国民に真意を問わない憲法改正という暴挙を防ぐことはできたのかもしれませんが、それでもこの総理は権力をかさにやりたい放題を行ってきました。国民の大半が反対した安全保障関連法案の改定をはじめに、森友学園、加計学園の怪しい処理問題、不透明な安部のマスク発注など、今後検察庁に頑張ってほしいさまざまな疑惑のある問題を引き起こしてきました。さらには検事総長の定年延長問題など、国の三権分立や国民の様々な権利を侵害する問題を、国会の討議もなくただただ過半数の勢力を握っているというだけで恣意的に執り行ってきました。
野望はまだまだつきなかったようですが、あまりの暴挙に天もこれをゆるすまじ、と今回の件になったように思われますし、憲法が国民の弾圧と戦争へ向けて改訂されなかったことはせめてもの救いように思います。しかし圧倒的な下馬評であった安倍政権の不正を暴くかもしれない次期総裁選は、事後的に総理の不正が露見しないよう密室で後継者が選ばれています。これをみても、いかに総理の暴挙によって多くの利権やさまざまな便益に預かった議員が多いことがわかりますし、今後彼らは総理の犯罪の隠蔽に奔走する時間を稼ぐのでしょう。
いずれにせよ暴政が終わったとしても、その余韻はしばらく続きます。与党内での自浄作用は働かないことは今回の総裁選で自明ですし、カウンターパートである野党も政権運営の力がないことがわかります。高級官僚も新型コロナウイルスの対策を見る限り無能としか言いようがありませんし、この国の未来は決して明るくはありません。
それでも我々国民が諦めてしまえば、この流れを止めることはできません。我々はビジネスパーソンとしての責務を果たし、国の経済を自ら盛り返していかなければなりません。子供たちの借金を少しでも軽くするために、納税と国の借金返済のために尽くしていかなければなりません。そしてなにより、国の明日を担える人材を、政治と公僕の世界に送り出していかなければなりません。
明日を変えるのは、我々の希望だけです。暴君が倒れた今、我々はもう一度この手に国を取り戻し、また平和で豊かな国に返り咲いていかなければなりません。