すっかり秋めいた日々が続き、初冬の寒さすら感じられる10月3回目のWeekly Reportです。
先週秋の恒例行事になった、iPhoneが発表されました。今回のiPhone12の画面の大きさは、5.7インチ、6.1インチ、6.7インチの3サイズであり、、ProとPro
Maxはトリプルカメラ、それ以外はデュアルカメラになったようです。今回の外観は角張ったデザインに戻った点と、全体に小型軽量化されたことのようです。とはいえ価格は、一番安価な12miniが7万5千円弱、一番高額な12Pro
Maxは15万円強と、相変わらずの高値のようです。
iPadが変わったようにコネクターがUSB−Cに変更されるかが興味の的でしたが、相変わらずライトニングコネクターが使われており、iPhoneだけはかたくなにこの規格を守ろうとするAppleの姿が見えてきます。また時代の要請でマスク姿では認証しない顔認証ではなく、マスクをしていても問題のない指紋認証の搭載が一部では期待されていたようですが、今回もこれまで同様顔認証のみの搭載となっています。
今回最大のポイントは、全機種とも5Gに対応した点といえるでしょう。次世代通信である5Gはこの10月からサービスが開始されましたが、そのスピードを体験するためにはこういった5G端末が必要になります。動画などを楽しむ若者にとっては5Gは非常に魅力的でしょうが、多くのユーザーが本当に使いこなせるか、それを必要とするコンテンツがどのぐらい集まっていくのかが今後の興味の的となります。
さて私は日本に初めて導入されたiPhone3からずっと、AppleのiPhoneユーザです。毎回買い換えるほどのヘビーユーザーではありませんが、2〜3年ごとに買い換えて現在は三年前のiPhoneXを利用しています。iPhone3から搭載されているセンターボタンに慣れてきましたが、iPhone6で指紋認証、そしてiPhoneXで顔認証など、その性能向上以上に新しい機能を使ってきました。とはいえ年々新しい機能を使いこなすのに時間がかかるようになってきましたし、老眼のせいで仕事ではiPad使う機会が遙かに多いため5Gだけの理由で買い換える必要性を感じなくなってきています。
さらに現在のiPhoneXでは1年もたたないうちにゴーストタッチに悩まされまされていたのですが、先日バッテリーが相当に弱ったためバッテリー交換をしようと正規修理店に持って行ったところ、バッテリーの初期不良だったことが判明しました。結局バッテリー交換ではなく無償で本体をまるごと新品に交換されてしまったため、iPhone12への買い換えのチャンスを逃してしまったようです。
もともとどこでもかけられる利便性から普及した携帯電話ですが、iモード等の開発により電話機能以外の通信機能が充実していきました。移動中や仕事中などは、電話よりもメールのほうが便利ですし、1対1の通話しかできない通話よりも複数の人間がやりとりできるSNSのほうがコミュニケーションの利便性は高まります。さらにゲームや音楽などの機能が充実するにつけ、通話以外のニーズのほうが徐々に大きくなっていったように思います。そしてiPhoneなどのスマートフォンの出現が、電話以外のさまざまなサービスに対するニーズを飛躍的に伸ばし、そのニーズに応えるべくさまざまなアプリケーションやサービスが提供されるようになります。もやは電話ではなくコンピュータとなったスマホは、本家のコンピュータの必要性すら奪っていき独自の発達を遂げていると言っても過言ではありません。
私はアナログ携帯の第2世代からガラケーを所有しており、30年ほどガラケーを愛用してきました。もちろん仕事ではiPhoneを日本発売当初の12年前から使っていますが、両者の併用は続いてきました。しかしこの数年ガラケーがさまざまなサービスに対応しなくなったこと、さらに画面が小さすぎてよく見えなかったことから、この夏にスマホに切り替えることに決めました。
iPhoneのバックアップ利用ですので小型の機器を探していたのですが、今回のiPhone12も当然候補に入れました。しかしバックアップ目的の機器に、10万円前後のコストというのはさすがに悩んでしまいました。AppleのPC同様、ブランドイメージの高さでiPhoneは高い価格で販売されています。しかしよく考えてみると、もう一極を占めるAndroidのスマートフォンであれば、2〜3万円でも手に入れることができます。ノートPC同様OSの違いはありますが、Androidでも慣れてしまえばそれほど大きな問題でもないことですから、やはり価格の面を考えるとAndroidに手が伸びる人が多いように思いますし、私も同様です。
この流れはWindowsがノートPCで市場の大半を得たのと同様であり、iPhoneは徐々に世界でも特殊な機器となり、一部のユーザだけに使われる機器になっていくのでしょう。Appleは生き残るかもしれませんが、主力のiPhoneがMacと同様の道を歩むのであればやはり企業のミライとしては苦しくなるとしか言い様がありません。配信以外のサービスで大きな成果を残せていないAppleにとって、今後なにを軸にビジネスを展開していくつもりなのかを考えさせられてしまいます。
さまざまな企業がそれぞれの考え方でビジネスを展開していくのが現実の世界ですし、そこで選択を誤ると顧客は離れていきますAppleという会社が、今度何をビジネスの核としどのように成長していこうとしているのか、BATHの動きと比較してしばらくは眺めていこうと思います。
閑話休題。
私のガラケーは、訳あって購入した楽天モバイルのスマホがあまってしまったため、こちらに乗り換えることにしました。たいした機能のない安売りのスマホなのですが、SIMが二枚させるようになっていたので試したところ、無事に楽天モバイルとdocomoを同時に利用することができました。docomoでAPN設定の仕方を聞いたところ、稲取の店舗では全くわからないとのことでちょっと苦労しましたが、なんとか自力で開通しました。