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Weekly report

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 April Third week

 早くも四月後半に突入です。

 新型コロナウイルスの第四波が関西を中心に広がっており、全国的に患者数が拡大しています。関西では完全な医療崩壊が始まっており、新型コロナウイルスの重症患者用ベッドの使用率が100%近くになっています。医師や医療スタッフもそちらに勢力を傾けているため、通常の医療行為が難しくなってしまっています。こうなると普段は助かるような症状でも、手遅れになることも予想され、非常に深刻な状況といえます。

 とはいえオリンピックを是が非でも開催したい国には積極的対策を行う気もなく、ただただ国民の自粛を感染防止策として実施するだけです。東京都も遅ればせながら緊急事態宣言を言い出しましたが、再び上昇傾向を見せてから2週間放置したのですがら、なにをやいわんかです。

 このままの調子で東京オリンピックを開催するとなると、大会スタッフだけでなくボランティアにクラスターが発生する可能性は高いでしょう。運営や警備など人が密にならざるを得ないのがこういった大会ですから、三密を避けることは不可能です。直接的な関係者には優先的にワクチンを打つのかもしれませんが、ボランティア全員が優先的にワクチンを受けることは不可能でしょう。

 だいたい国民感情として、さらなる新型コロナウイルス蔓延と経済の停滞につながりかねないオリンピックの開催は国の暴挙と思っていますし、その暴挙を正当化するために優先的なワクチン接種を関係者やボランティアに行うのは許せないと思います。さらにケガなどの可能性もあるためたくさんの医師もオリンピックにかり出されるのでしょうが、医療崩壊が叫ばれている今、オリンピックなど行うべきことなのかは誰が考えてもあり得ないことともいます。

 昨年から一年以上続くこの状況で、飲食店や環境業はもちろん国民も自粛疲れになっています。飲食店は満足に商売ができませんし、今年こそと意気込んでいた観光業もゴールデンウィーク中も緊急事態宣言と蔓延防止対策で観光客が見込めません。オリンピックに外国人観光客が来られないことは決定ですので、観光業の救いの道は閉ざされたといえるでしょう。ひたすら自粛を強いられた国民の不満も高まっており、夜の外出も増えてしまっています。とはいえ飲食店は20時に終了してしまいますから、町中でコンビニの酒を飲むことになるようです。酒を飲んでよって話せば感染リスクは高まりますから、これ以上自粛をもとめても効果はどんどん薄れてしまう気がします。

 いま国や行うべきは、国民による自己努力に頼ることなくきちんと感染を封じ込めることです。オリンピックを中止し、そのために必要な資金や人員を新型コロナウイルス漫談拡大のために使うべきです。同時に規制緩和と民間によるさまざまな協力を求め、具体性のある対策を講じるべきです。以前私が申し上げたとおり、諸外国では研修を受けた一般人がワクチン接種の注射を行うことすら認めています。となれば、看護師や薬剤師の規制を緩和し、一定の研修を受ければ注射や投薬などの医療行為を行わせるべきです。

 またホテルと飲食店との協業を進め、ホテルで宿泊する人に近隣の食事をテイクアウトできるサービスをもっともっと増やすべきです。在宅ワークなどを行う人に一定額の補助を与え、ホテルでのワークを推進すべきです。ランチは近隣のレストランから定額でランチを提供出来るようにし、密にならずに食事を行えるようにすべきでしょう。日中の稼働率でも高まればホテルの収益は安定するでしょうし、近隣の飲食店も一定の需要が見込めるようになります。

 地方でも同様の取り組みを行い、安価な観光気分で仕事を兼ねた長期滞在を行えるプランを提供すべきでしょう。1週間ほどの滞在を安価で行えるようにし、食事は近隣からのテイクアウトやホテルの食事を選べるようにすれば、観光地の経済も少なからず回るはずです。もちろん地方への感染拡大を防ぐためにPCR検査を義務づけ、問題がない個人や家庭が食泊できるようにすれば、観光地も潤うはずです。

 こういった当たり前の延長にあるサービスを、国が自ら実施すれば少しは国民の不満も下がります。同時に循環しない地方経済や観光地に収益をもたらし、都会の集中を避ける方法を国民から求め、積極的に実施することが今の日本に求められています。