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Weekly report

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 October First week

 自民党総裁選が終わり、いよいよ緊急事態宣言も解除となりました。自民党の子供っぽい戦いには本当に爆笑させていただきましたが、予想通り前前首相の悪事を暴かない総裁が選ばれ、暴こうとした総裁候補は見事な完食に飛ばされました。院政を敷く老害が余計なことをしないお目付となり、またも政治三流と世界で笑われる結果となりました。これが現在の日本の状況であり、国民の命より政治家の政治生命と上級国民のほうが大切ということが見事に証明されました。

 さて緊急事態宣言は解除されたものの、第6波は確実に発生しそうです。ワクチン以外に何の対策も持たないこの国では、満足な準備もせずに第6波を待つことになります。民間では治療薬の実験が始まっていますが、気の緩んだこれからにインフルエンザでも流行すると、体力を落とした高齢者やインフルエンザ罹患者が新たに新型コロナウイルスに罹患する可能性は高いと思います。医療機関の拡充もできず、満足なフォロー態勢も組めないこの国には、国民の努力以外に対策はありません。以前も申し上げたとおり破綻寸前の医療財政を立て直すアイディアを持たない官僚は、このままただただ時間がたち世界で治療薬を待つだけとなります。その頃に日本はアジアの最貧国になっているかもしれませんが、最貧国なら世界から治療薬を無償で分けてもらえるのではという浅ましい考えすら持っているのではと邪推したくなるほど、なにもせず日本は沈没を続けるのでしょう。

 今後の感染拡大に備え、今国が作るべきシステムや拡充すべき仕組みを、思いつき限りあげてみます。

 @全国の医師、看護師、医療関係者、医療機器操作者のDB化
 A新型コロナ患者受け入れ可能医療機関のDB化
 B医療機関の病室、ベッド、専用ICU等のDB化
 C必要医療機器数の在庫管理と調達管理システム
 D全国統一の新型コロナウイルス対応システムの構築
  −患者カルテ管理
  −患者収容状況管理
  −治療・投薬記録
  −医療関係者の労働時間/治療内容把握
  −保険請求/医療事務管理(RPA)
 E新型コロナ患者軽症者受け入れ可能ホテル/宿泊施設のDB化と稼働率管理
 F新型コロナ患者追跡システム
  −罹患者/治癒者の在籍場所管理
  −担当医療機関、監視保険期間との紐付
  −フォロー状況/担当者管理
 G患者用簡易管理装置の開発(体温、血圧、酸素飽和度)とネット接続
 H民間によるPCR検査所の全国展開

 こういった仕組みを構築し、クラウド上で稼働する。このシステムの開発、運用で大きなお金が動きますし、経済が循環します。同時に感染者や完治者を完全に管理することで、隔離や追跡調査を簡単かつ迅速に行い、さらなるクラスターの発生を防ぐことが可能になります。医師や看護師、医療従事者の負担を軽減し、短期短時間でも参加も可能にできるでしょう。さらには効率のよい医療機器の配分によって、日本のどこにいても適切な治療が可能になると思われます。また医療機関にとっては、保険請求や医療事務を簡素化でき、新型コロナ関係の作業の赤字化を食い止めることも可能でしょう。保健所等の負荷も下がり、軽症患者の管理も自動化/簡素化できると思われます。

 こういった仕組みがある程度完成すれば、世界にこれを販売していけば、日本の収益にもつながります。要は国のどこが責任と主体性を持って、こういった仕組みの開発と運用を行うかだけになりますし、政治家の関与を極力減らすことで権益や省庁間の利害の問題も解決できるかもしれません。

 こういった仕組みが、日本にとって有用なのは誰にでもわかることです。しかしそれを実現できない無能な政治家と、自らの権益がすべてで国民を顧みない高級官僚、そして巨額の利権に群がろうとする旧弊な大企業の経営者が、この国をダメにしていることに我々は気づかなければなりません。