なんだかんだと怒濤のように日々は流れますが、とりあえず今週も更新します。
さて先日医者の関係で、相模原の自宅に久々に帰宅しました。なんだかんだと医者通いが必要なため月に一度程度は戻っているのですが、今回は少しだけ時間がとれそうなので2年以上ぶりに映画館に行きました。
昔は自転車で行ける相模大野や町田、つきみ野にシネマコンプレックスがあったのですが、今はすべて閉館してしまいました。一番最寄りなのは南町田の東急シネマズなのですが、コロナ前にシネコンのあるグランベリーモールが全面改築のため二年ほどお休みになっていました。グランペリーパークとして再会した直後から新型コロナウイルスがまん延し、私自身も熱川で蟄居生活になり、映画館どころか再開したグランベリーパークも今回初めて訪れることになりました。
今回の再開発は大規模なものであり、グランベリーモールそのものが抜本的に立て替えられてしまいましたので、駐車場の位置も含め非常にわかりにくくなっていました。とはいえどうにかシネコンの建物にある駐車場に車を止め映画館へ。目的の映画は「トップガン マーヴェリック」。第一作目は私が結婚した年であり、続編には感慨深いものがあります。下馬評に多くあったように、この映画をみるならばIMAXがお勧めとのことでしたので、家内と一緒にIMAXシアターに向かいました。映画の内容は言うまでもなくすばらしく、1作目のオマージュあふれた良い映画でした。自分たちの人生を重ね合わせ、結婚し子供が成長し羽ばたくといった姿には涙があふれる想いでした。
しかし今回選んだIMAX、やはりすばらしい技術と感じました。デジタルカメラの出現によって、カメラを横に振っても画面がぶれることはなくなりましたが、やはり映写時に特有の画面の粗さなどが見られ、フィルムとは違う感覚を覚えていましたが、今回のIMAXはさすがにすばらしく、どのような画面も非常にクリアであり、完全立体の音響を相まって非常に臨場感の高い視聴となりました。最近のデジタル技術は極めて高度であり、フィルムのような質感で極めてクリアな画像を撮ることができますし、精度の高いVFXによって現実と見分けのつかない画像をみることできます。これまではさまざまな映画人が描いた頭の中の映像を、さまざまな工夫によって実際に存在する映像として提供されてきましたが、もやは人間の想像力を超える画像が作られるようになってきたと言っても過言ではない状況になったように思います。さらに臨場感を与える音響効果もすばらしく進化しており、ますます映像芸術は新たな世界に突入していくのでしょう。
となるとこの先は、情報技術と人間の想像力の戦いになるように思います。人間が想像したものを実現できる技術は次々生まれますし、新しい技術によってさらに想像力がかき立てられることは間違いありません。人間の想像したことは絶対に実現できますが、人間の想像力がなければ技術はさらなる進歩を迎えることができなくなります。
未来を築くのは、人間の想像力です。インターネットによって若者の想像力が日々失われる現在、もう一度夢物語を本気で描く訓練をする必要が生まれているよう思えてなりません。