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Weekly report

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 June Fourth week

 早くも6月も最後の更新です。

 関東では6月8日に、東海では6月14日に入った梅雨入りですが、昨日には梅雨が明けたような天気となりました。各地の気温も35度を超える猛暑となり、全国で熱中症等の被害が見られるようになりました。こうなると各地の水不足が気になるところですが、現在は80〜90%程度の貯水量のようであり当面の水不足は心配ないようです。しかしながら台風の状況によっては不足もあり得るでしょうから、今後の状況が気になります。

 毎年思うことですが、日本も亜熱帯に近づいているように思います。しとしとと長雨が続く梅雨ではなくk、主に夕方から早朝にかけてかなりの量の雨が降り、日中は晴天が続く。これは亜熱帯や熱帯の雨期の気象とよく似ています。気温や海中温度が年中上昇している現在、温帯から亜熱帯に変わることは時間の問題と思いますし、そのためにこれまでとは違った気象災害に備える必要が出てきているように思えてなりません。

 数年前より、台風の被害が少しずつ変わっているように思います。西から東に台風は日本列島を抜けますが、徐々に南から東に抜けるようなコースが増え、備えの弱い半島の東側や山間の東側で大きな被害が出るようになっているように思います。また線状降水帯に代表される集中豪雨によって、これまで考えられなかった地域でも土砂崩れが起きるようになっています。この数年何回か繰り返す広島地方の土砂崩れや、昨年の熱海もそうですが、今年もさまざまな箇所での土砂崩れを警戒せざるを得ません。

 河川の氾濫も起きやすくなっているように思いますし、これまで起きていない東京付近の河川の氾濫によって、首都機能が大きく失われる可能性も否定できず、地震等との複合災害も考えざるを得ません。こういった甚大な被害が想定される災害に対して、すべての準備はまだまだ貧弱のように思えます。

 これまでは地震に対する備えを強めてきましたが、もう一度全国的に自然災害に対する備えを強化する時期に来たように思います。まずは雨の影響であり、土砂崩れの可能性のある場所を特定し対策を講じる必要があるでしょう。個人宅は土砂が流れ込む可能性がある場所では、災害の可能性がある時期は就寝しない等を考える必要があるでしょうし、早めに避難できる場所を確保しておく必要もあるかもしれません。河川の氾濫に対してはできることが限られますが、貴重品等水没を避けたいものは階上にあげるようにすることや、防水の持ち出し袋等にしまう習慣を付ける必要があると思います。

 あとはすべての災害に共通するように、個人個人が数日分の対応をできるような災害物資を準備する必要があるでしょう。洪水で一番ナンセンスな状況は、あれだけ水があっても飲み水が不足するということです。だからこそ密閉率の高いペットボトルの水等を常備し、数日の暖水等に備える必要があります。

 日本は地震大国であり、諸外国に比べその対策を十分講じたことから震度6程度でも家屋が倒壊するといった被害は生まれなくなりました。我々は今再び、その他の災害に対する備えも行っていけば、確実にこれ以上の大きな被害を回避できることを私は知っています。