いよいよ10月に入りました。今年も残すところ1/4になりましたが、年齢を感じるだけで何もできない一年がまた終わりそうです。
さて、このところ著名人が亡くなる報道が続いており、昭和の終わりをつくづく感じます。先週は三遊亭円楽氏が、病でお亡くなりになりました。私の年齢では楽太郎という名前のほうが通りがいいですが、落語界の巨頭が亡くなったことに寂しさを感じます。テレビとラジオしかメディアのない時代は、落語は日本を代表する娯楽の一つでした。テレビの深夜番組等ではかならず落語がありましたし、ラジオでは毎日のように様々な名人の落語がかかっていました。私は大学時代を大阪で過ごしているため、大学生の時は上方落語にふれて好きだった落語の全く違う側面を知ることができました。特に上方落語の新星である桂枝雀氏の落語は、いまだに衝撃として記憶に残っています。
そして土曜日には、アントニオ猪木氏が亡くなりました。各界にさまざまな影響を残した方ですし、ジャイアント馬場氏と並ぶ昭和を代表する大スターでした。20年ほど前にパラオに訪れた際、ダイビングの休憩ポイントにイノキ島というところがありました。なんでもアントニオ猪木氏はパラオとの関係が深く、パラオの村長から猪木氏に永久貸与されている島があり、その名がイノキ島でした。
ダイビング後イノキ島で休憩を取るべくボートが向かったのですが、桟橋に顔の大きな人物が座っており、近寄ると当の本人だったことにビックリしたことがあります。その後パラオの街中でも何度かお会いしましたが、非常に目立つ方だったことが印象に残っています。画面では相当な巨漢に思えましたが、実際お会いすると私と同じぐらいの背丈だったことにビックリしましたが、その肩幅の広さと顔の大きさは未だに印象に残っています。
自分と同時代を生きた大人物がこの世をさることは本当にさみしいですが、こちらも順調に老いを感じる年齢になっています。いつまで生きていられるかは誰もわかりませんが、生きている内に少しでも自分のできることをきちんとしなければならないことを、強く感じるこの頃です。