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Weekly report

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 December Second week

 先週はワールドカップで日本が敗退し、日本にとってのワールドカップは終了しました。クロアチアとは1-1の接戦でしたが、PKで敗戦してしまい本当に残念でした。しかしその後クロアチアはブラジルを撃破してベスト4に残っていますし、そのクロアチアと引き分けた日本の実力が証明されたことになります。このままクロアチアが優勝すれば、日本はブラジルより強かったと証明されますし、日本も優勝の可能性があるということが証明できます。是非ともクロアチアに頑張ってもらいたいところです。

 さて先週国は、国家安全戦略の概略を公開しました。それによると自衛隊が再編され、新しい世界に合わせたより実行力のある軍隊に変貌するようです。まずは海上自衛隊には情報戦基幹部隊が設立され、サイバー戦に対抗する部隊となるようです。陸上自衛隊にも同様の部隊を編成し、同時に長距離ミサイルの運用部隊も発足するようです。

 一番大きく変わるのは、航空自衛隊です。各国の宇宙領域での活動が広がる中、日本でも宇宙領域での戦略的活動を行うことを決定し、航空自衛隊を航空宇宙自衛隊として拡張するようです。大陸弾道弾ミサイルは宇宙空間を利用して遠方の国を攻撃しますから、宇宙空間での防衛も重要になっていくことは間違いありません。やがては宇宙空間を航行できる航空機も生まれるかもしれませんが、いよいよSFの世界の話が現実に近づいてきたようです。

 また政府は、航空自衛隊の次期戦闘機を、イギリス、イタリア、日本の3カ国で開発した新鋭機を採用することを決定したようです。日本も三菱重工等が参加して、次期戦闘機の開発を行うようです。現状は米国の戦闘機を採用していますが、肝心な部分の多くが米国の機密となっており、改造等の自由が相当に制限されているというのが現実です。さらに日本の航空機開発能力維持のためにも、こういった取り組みが必要と考えたようです。とはいえ三菱重工は事実上MRJの開発に失敗していますから、本当にこんな取り組みが成功するのかは極めて疑問が多いと思います。

 世界の情勢が大きく変わり、技術確信も日々進んでいます。戦争のあり方も有り余る戦力を利用した物量作戦から、ITを利用した情報戦に大きく変わりつつあります。ドローン等の無人兵器の開発も日々進歩していますし、それを防衛するためのITを利用した新しい手段も次々開発されています。今までの兵器の運用や戦略の考え方も次々変わっていきますから、軍隊のあり方を含め、もう一度我々は国防のあり方を考え直す時期に来てしまったようです。