3月に入りました。熱川は花のシーズンであり、河津桜の後に熱川桜や大島桜が咲き誇っています。
さて先月末で、マイナンバーカードのマイナポイント付与が終わりました。2月末はさまざまな窓口で、駆け込み申し込みが相次いだようです。オンラインの申し込みも殺到しサーバーが混雑したことから、28日中に受付が完了しなかったケースも発生しました。結果的に1日まで受付が延長したようで、この騒動もどうにか終結したようです。
私自身
関係していた住基ネットの失敗もあって、マイナンバーカードは今ひとつ賛同できないところがありました。(単なる僻みですが)したがってこれまで作っておらず、今回の騒動もあって作る気がありませんでした。2月末日までにマイナンバーカードを申し込むとマイナポイントが20000円相当もらえるということで、各地のマイナンバーカードの受付窓口が混雑したようですし、ネット申し込みはサーバがパンクしました。いつかはつくらなければと思ってはいましたが、この混乱をみるとやはりまた先に延ばしそうと28日の朝まで私は考えていました。
28日に家内が郵便局に用事があり、車で送りました。私は車内で待っていたのですが、車に戻った家内が「マイナンバーカードの申し込み、郵便局でもできるみたいよ。」と教えてくれます。混んでなかったか聞くと、1人も客がいないとのこと。それならば申し込みをしようかという気になり、家に戻りました。問題は身分証明の写真ですが、どうにかスマホで自撮りして申請書に張り、郵便局に向かいました。
郵便局はやはりガラガラであり、客は私だけ、職員は5〜6名という状態でした。とりあえず申請書を提出したところ、奥の男性職員が「写真の顔のサイズが小さく、これでは新星が通らないと思う」とのことでした。やはり欲を出さず再度写真を撮って後日申請しようかと思っていたら、「こちらで無償で撮影しますよ」とのこと。奥に撮影用の背景と椅子が用意してあり、iPadを使ってその場で撮影をしてくれました。データさえあれば申請が可能と言うことですぐに受理してもらえ、帰りにティッシュまでもらって帰路につくことができました。
田舎とはいえ、このサービスの良さには正直久々に感激しました。郵便局もお役所ですからお役所仕事かと思いきや、申請の不備を指摘するだけでなく無償で対応してくれましたし、その速度は迅速かつ適切で、非常に親切だったように思われます。もちろん老人ばかりの街ですから年寄りに対するサービスがよかった、ということもありますが、それでも何時間もまたさせる都会の専用窓口に比べて雲泥の差のサービスレベルだったように思います。
働く人間の意識で、こうやって公的な手続きも変えられる、ということ痛感しましたし、日本全体の公的サービスを変えるための糸口が少しだけ見えた一日となりました。