■3びきのこぶたと学ぶやさしい会計 (12/22/2003) 




松井浩一 著 わらべきみか
画 総合法令 \1,200
3匹の子豚を主人公に、会社の設立から経営分析までをカンタンかつ具体的に説明した良書。簿記に苦手な方でも、すらすら最後まで読むことができ、同時に会計の一通りの考え方を理解することができるようになると思う。「借方・貸方に特別な意味なんかない」「なぜ、(現金が)増えるなら左か、なんて理屈を考えちゃいけないよ。決めただけなんだから」といった具合に、素人が簿記で引っかかる部分を単純明快に記述されている点が、素晴らしい。とはいいながら、ROE等の経営分析にまで触れるなど、非常に奥の深い内容となっている。続編を期待させる物語展開なのが、また楽しみでもある。新入社員は、必読!
■ビル・ゲイツの面接試験 (12/22/2003) 


ウィリアム・パウンドストーン
著 松浦俊輔 訳 青土社 \2,200
マイクロソフト社で採用されている、さまざまな入社試験テーマをベースに、マイクロソフト社の採用の考え方、技術者やビジネスパーソンとしての頭の使い方を説明した書。最近はやりのクリティカル・シンキングの本よりもずっと具体的で、かつ頭を使わせてくれる。このような試験テーマは、外資系コンサルティング企業でもよく利用されているが、どのような部分の能力を要求しているか、論理的にものを考えるとは、どういうことかが非常によくわかる。文中に問題を、巻末に解答と解説を掲載しているため、頭の体操用の書籍としても利用できる。正月の酒で鈍った頭を再び活性化させるのに、最適!(とはいってもこの本を読んで頭痛が起きたり悪酔いしても、当方は一切の責任を負いません。)
■あなただけができることをやりなさい 〜ソフトウェア界の偉人23人の名言集〜 (1/5/2004)



細貝俊夫 著 翔泳社 \1,680
チューリング、ノイマン、からアムダール、デマルコ、ブーチなどのソフトウェア業界の偉人といわれれるべき人々の名言集。それぞれの偉人の名言はもちろんのこと、人物史や参考文献なども掲示してあるお得な書籍。読み物としては、非常に面白い。