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■観察系エンジニアの告白 (8/13/2004) 


司馬紅太郎 いずみのあ 技術評論社 \1,480
最近はやりの小説風の本であり、一つのシステム構築プロジェクトを通して、ITやIT業界について紹介した本です。ストーリーそのものが比較的しっかりしており、やや不真面目ながらもプロジェクトでありがちな状況を例にさまざまな知識を説明しており、読みやすい本といえます。この業界に長くいるエンジニアにとってはあまりに当たり前の本ですが、新人の方やIT業界について詳しくない方、あるいはユーザ系企業で今後プロジェクトに関与する可能性がある方などにはちょうどよい内容と詳細度でしょう。こういった本が流行る背景にはGOALの存在やネット文学があるのかもしれませんが、それでも書籍離れが叫ばれている今日、なんらかの形で書籍に興味をよいのかもしれません。
盆休みのとろけた脳みそには、ちょうどの本です。
■稼ぐが勝ち (8/15/2004) 


堀江貴文 光文社 \1,200
近鉄球団買収で一躍有名になった、ライブドア(旧オン・ザ・エッジ)の社長、堀江貴文氏の金儲け哲学に関する本です。どうも対象が大学生以下の若者向きに書かれたようで、非常に読みやすい(ある部分ちょっと稚拙)本です。創業数年で年商100億円を稼いだ方の本ですから、非常に説得力があります。お金を持った元気な方はみんな同じことを書かれますが、内容的には参考になります。要はお金の意味であり、その意味さえ取り違えなければ個人が幸せになり、そして社会全体も幸せになれるという資本主義の基本を述べているだけです。賛同するのも拒否するのも、個人の価値観です。ただし何もなせない人間が拒否するより、何かをなした人間がこれを否定する方がずっと価値があると思いますので、ぜひぜひ食わず嫌いにならず、チャレンジしてみて下さい。ここに至るまでさまざまな言い訳を探す方が多い中、非常に明晰かつ単刀直入の本ですので、お好きな方はお読み下さい。
お金持ちになって成り上がっていきたい方、必読!!