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いま、現実をつかまえろ! (2/19/2005) 

 L・ボシディ、R・チャラン 日本経済新聞社 \1,900

 出色のでき、という書籍ではありませんが、単純にラム・チャランの本が好きなのでご紹介します。

 タイトルだけを見ると自己啓発書のように見えるのですが、単純に経営に関する書籍です。ただ比較的シンプルな視点からの分析を実在の企業に対して行っており、内容的に理解しやすい本といえます。紹介されている企業は、この手の本によく登場するIBMや3Mなどであり、その点では目新しい内容は特にありません。ただし読みやすさと切り口のシンプルさ、という点で読む価値はあると思われます。

 ちょっと見でつまらないと思った方は、著者であるチャランの「ビジネスの極意は、インドの露天商に学べ!」をお読み下さい。これはものすごく易しい本ですが、経営の秘訣がシンプルに解る良書ですし、薄くて読みやすい本です! 

 ちょっとまじめに、経営を学びたい方向けです。

 

イグ・ノーベル賞 (2/19/2005) 

 マーク・エイブラハムズ 阪急コミュニケーションズ \2,400

 最近読んだ書籍の中で、いちばんくだらなくいちばん感激した書籍が、コレです。イグ・ノーベル賞という「マネをすることができない・マネすべきでない」業績を上げた方を対象に、その中でも著しく馬鹿げたことを行った方を世界で選んで表彰するという賞を受賞した、数々の迷研究を紹介した本です。もちろん一つ一つの研究や発明は、馬鹿げた目的で行われたものではありません。ごくまじめに研究された結果が、きわめて馬鹿げていることが表彰されるのです。たとえば「地獄へ行く人数を算出した統計解析法」や、「不安を口出せないことに対する防衛手段としてのオナラ」の研究等が、受賞をしています。日本からは、「バウリンガル」が人間と動物の調和を推進した発明かかわる受賞をとっており、日本人も無視されているわけではありません。(実は受賞大国らしいのですが...)

 これだけのまじめなバカらしさを讃えるユーモア、さらにその授賞式での数々の奇想天外な運営方法など、非まじめのあり方をまじめに記述された良書といえるでしょう。

 頭が固くなってしまった毎日が面白くないあなた、絶対に必読です!!