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イチロー思考 孤高を貫き、成功をつかむ77の工夫 (2/19/2005) 

 児玉光雄 東邦出版 \1,300

 無限に存在する「イチロー」本の一冊ですが、単純に面白かったのでご紹介します。とはいっても左側のページは実はほとんど読んでおらず、右側のページだけが面白かったのですが。この本の体裁は、右側のページにイチローの小学校からの語録が記載されており、左側のページで筆者の解説が記述してあります。残念ながら左側のページは普通のことであり、私にはあまり興味を持てなかったのですが、右側のイチローの語録には感心&感動させられました。

 天才と呼ばれ、かつ本当の天才である人物がいかにものを考え日々を過ごしているか、その一端を垣間見ることができます。しかしプロと呼ばれる(定義される)方が読めば、その大半は実践されていることばかりでしょうし、単にその煮詰め方の違いで超一流と一流以下の違いを生むこともご理解されるとは思います。つまりプロである以上ほぼ同じ生き方をするでしょうし、プロであれば同じことを考えて毎日を過ごしている、というのが私の実感です。したがって将来何らかの道でプロを目指す方にとってよい参考書になると思いますし、現状プロといわれる方が自分を見直す意味で読まれても面白いと思われます。

 成功をつかみたい方、ぜひぜひご参照を。しかしくれぐれも左側ページで文句を言わないでね、読んでないから....

 

ソフトウェア開発のエクセレントカンパニー  (2/19/2005) 

 A・ジャービス、L・ヘイズ 共立出版 \3,100

 ご興味のない方には、これほどつまらん本も無いでしょうが、私にとっては比較的面白い(この手の本としては)本でしたので、ご紹介します。

 アメリカの有名ソフトウェア/ハードウェア企業を対象に、ソフトウェア開発プロセスの「要求定義」から「信頼性」「リリース計画」「顧客/ベンダ関係管理」などさまざまなテーマについて実践方法を紹介し、さまざまな角度から考察を行った本です。単に技術的内容だけでなく、それぞれの企業のプロフィールから、考察対象事項にかかわる前提等をきちんと紹介した上で、各テーマについての説明がなされていますので、非常にポイントが理解しやすい本です。また単に成功事例だけを挙げたものではないため、問題等を考えやすくなっています。

 たたいて音が出る本ではないのですが、かといって昼飯を食べながら読みたい本でもないですし、布団で読めば10秒で眠れることは請け合います。ただ、ソフトウェア開発プロセスにおけるさまざまな事象をいかに考えるか、という実践的ヒントは得られますので、お好きな方はどうぞ。

 ご自分のソフトウェア工学に対する問題意識を確認したい方向け。