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■ポール・スローンの腕を送る男 (1/25/2006) 


ポール・スローン エクスナレッジ \1,300
前作「ウミガメのスープ」は比較的論理学的世界で面白かったのですが、今回の本はホントに最低! こんな本にお金と時間を使った自分に、ものすごい憤りを感じています。しっかし、ひどい!!
「アントニーとクレオパトラがエジプトの宮殿の床で息絶え、近くに金魚鉢が割れていた。遺体に外傷もなく、毒を飲んだ形跡もない。彼らの死因は?」 なんて問題を出されて、真面目に考えた自分が情けなくなりましたわ。(答えは犬が、アントニーとクレオパトラという金魚の入った金魚鉢を落としたんだそうな。) 問題そのものに瑕疵があり、論理欠陥を露呈していますな。上記の答えでよいのなら、高価な金魚鉢が割れてショックのあまり心臓麻痺で死んだ、宇宙人が電磁波でショック死させたとき、はずみで金魚鉢が割れた、アントニーとクレオパトラという老人が老衰で死亡し、10年後地震で金魚鉢が割れた、などすべて解答になりまっせ。
柳の下を目指して出したんでしょうが、これに引っかかった自分もホントに情けない! 時間の無駄とお金の無駄です。立ち読みすらやめるべし!!!!!
■サクラ、サク (11/26/2005) 


藤原和博 幻冬社 \1,200
ビジネスの世界から、杉並区の中学校校長になられた、藤原和博氏の本です。中学生が中学校校長になり、学校を改革するという物語仕立てのお話しとなっています。おそらく対象読者を中学生ぐらいにおいているため、非常に読みやすく内容もくわかりやすい本であり、その気になれば30分もかからずに読むことが出来ます。
しかし内容は示唆に富んでおり、我々のビジネスに通じる企業や組織の改革の基本が記されており、日々の業務のヒントになる点が詰まっています。特に評判のよい先生(メンバー)は、リズム感がある、という点には共感できました。答えがある本ではないのですが、我々が陥っているジレンマや常識を少し考えさせてくれ、その解決のヒントを提示してくれています。
ちょっと疲れ気味の、企業戦士に。