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セブン-イレブンの「16歳からの経営学」   (2/5/2005) 

 勝見明(著) 鈴木敏文・野中郁次郎(先生) 宝島社

 かの有名な、イトーヨーカ堂の鈴木氏と経営学の対価である野中氏の言葉をベースに、高校生でもわかるように書かれた経営学の本です。私が講座中常に申し上げている、「難しいことを易しく説明する」本であり、非常に面白い内容といえます。

 高校生でもわかるような表現で、商売の基本である販売やマーケティング、ならびにマネジメントや企業経営までを説明しており、内容的に充実しています。小難しい業界の本や業種の本を読むよりずっと勘所が見えてきますし、実際に経営者の中でも辣腕といわれる鈴木氏の言葉や考え方が表現されていますので、説得力も非常に高いと言えます。野中氏が全体をチェックしているため、喜寿留されている内容にも偏りがウソがなく、比較的良質なまさに教科書的書籍です。

 4月に入ってくる新人向けに最適ですし、ホリエモン事件の反省を踏まえて再度企業経営を見直したい方にとって良質の書籍と思われます。一つ一つのテーマが簡潔にまとまっているため、必要な箇所だけを拾い読みしても面白いですし、それこそ鈴木氏の言葉を拾い読みすることも面白いと思われます。

 企業経営を再度見直したい方、基本を知りたいルーキーの方に。

 

トム・ピーターズのマニュフェスト@ デザイン魂     (1/25/2005) 
  トム・ピーターズのマニュフェストA リーダーシップ魂
  トム・ピーターズのマニュフェストB タレント魂
  トム・ピーターズのマニュフェストC トレンド魂

 トム・ピーターズ ランダムハウス講談社 \1,600

 私の大好きな、トム・ピーターズの本です。若者向けの「サラリーマン大逆襲作戦」シリーズに似た、気軽でわかりやすい本です。今回は雑誌のような装丁で作られており保守的なおじさん・おばさん達は眉をひそめるような本ですが、私は大好きです。

 この年齢になってもこれだけラディカルな論調を保てることが素晴らしいですし、書いてある内容も本当に若々しく、かつニヤリとしながら読めるものになっています。ホリエモン&ライブドアショックで萎縮しようとする若者に向かったような本であり、本当に元気になれます。この中の一つでも参考になるのであれば、非常にお買い得な本に感じます。

 しかし同時に価格が、欠点の本です。装丁に凝りすぎたため、1,600円になってしまっています。4冊買うとなんと6,400円! お小遣いの苦しい若者やおじさんには、かなり高いですね。それを上回るクオリティは保証しますので、覚悟のある方はチャレンジを。この本も、今年の新人の景品候補になりそうですが、値段が....

 変革を臨み、自ら変革することを厭わないチャレンジャーに。