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仮説思考  (5/15/2006) 

 内田和成  東洋経済新報社

 正直余り期待していなかった本なのですが、比較的面白かったのでご紹介いたします。

 タイトルにあるとおり、仮説思考(仮説指向)を説明した書籍であり、仮説とは何かという点をそれなりに理解出来る書籍です。しかし内容はそれほど新規なものでもないですし、表現も比較的やさしい(平易)ですがその分詳細な説明にも欠けます。

 しかしそれを補って余りあるのは、全体を通したさまざまなものの考え方(思考)に至るための日々の注意点やトレーニング方法が満載されている点です。私が講座中に喧伝している内容のほとんどが網羅的に説明されており、さらに私よりももう少しソフィスティケートされた形で説明されています。したがってちょっとした時間を使ってこの内容を読めば、私の講座でお話しした内容の復習になりますし、また新たな気づきもたくさん得ることができると思われます。

 仮説思考のみならず、さまざまな思考法とトレーニングのキッカケを欲しい方に。

 

アップル・コンフィデンシャル2.5J 上  (5/15/2006) 
  アップル・コンフィデンシャル2.5J 下

 オーウェン・W・リンツメイヤー、林信行  アスペクト

 スティーブ・ジョブス 偶像復活と同様の、アップル社とジョブスに関する本ですが、こちらのほうが歴史背景等が明確で非常に面白い本です。

 アップルという会社の設立の背景から、その後のさまざまな製品を中心としたストーリーであり、それぞれにどのような人々がどんな思惑でかかわり、そして夢が実現し、あるいは破れたかを克明に記した書籍です。現在のアップルを知るだけでなく、パソコンを中心とした小型のIT機器に関する歴史を知りたければ、この本はお薦めです。もちろんマニアックな人生を送った方にとっては、アップルを中心とした非常に偏ったIT歴史観も垣間見ることができますので、それはそれとして面白い読み物かもしれません。ただし400ページの書籍2巻組とは、ちょっとページ数が多すぎるのではないでしょうか....

 古き良きコンピュータおたくの、ナイトキャップとして。