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ドクター・オガワに会いにいこう。  (9/18/2006) 

 小川進  千倉書房  \1,050

 ここでご紹介する本に多い、いってみればまず皆様がお手に取らない本です。一応ビジネス書の売り場に並んでおりましたが、ちょっとうかつな書店であれば絵本売り場に並ぶでしょう。なにせ見かけは完全な絵本ですから...

 書かれているのは神戸大学大学院教授の小川氏であり、内容は至極まともです。私の嫌いな小難しい理論を説明するのではなく、非常に身近にマーケティングを説明していることは、非常に共感が持てます。何より素晴らしいのは、きちんとマーケティングの価値を示していること。その製品を市場に提供するためにマーケティングを行うのではなく、価値創造と需要拡大を目指すこと、お客様の期待を上回ることなど、マーケティングのきちんとした価値を読者に知らせています。

 マーケティングを学ぶ、ちょっとしたキッカケが欲しい方に。

 

風に吹かれて豆腐屋ジョニー (9/18/2006) 

 伊藤信吾 講談社 \1,300

 最近スーパーの売り場でも見かけるようになった、「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」の企画者である、男前豆腐店社長伊藤信吾氏の本です。

 久しぶりに疾走感のある本でした。この本を書かれた伊藤氏のビジネススピードや、商品に対するこだわり、ガッツと若さに支えられた反骨心にも似たチャレンジ精神、すべてが面白く、深く深く考えさせられる書籍でした。我々が忘れてしまった、ビジネスに対する執着心や世の中を変えたいという渇望を甦らせてくれた非常に良い書籍と思います。豆腐屋という既存のビジネスを変革させたことは紛れもない事実ですし、その勢いを増すためにあらゆるチャンスを生かし、さまざまな業界とコラボレーションしながら努力している姿に共感を覚えます。

 年々ビジネスになれてしまった自分の生ぬるさや、忘れかけていた思いを呼び起こすものであり、小賢くビジネスをするようになった自分が、とても恥ずかしく感じました。襟を正して、本当にこれからの自分のあり方を考えさせる良いキッカケになったように思います。自分の仕事になれてきた、入社2年生以上の方にお勧めしますし、それ以上に私のようなお父さん世代にお勧めです!

 「風に吹かれて豆腐屋ジョニー」か「喧嘩上等やっこ野郎」でもつまみながら....

 P.S.「喧嘩上等やっこ野郎」が夏バージョンで、冬は「喧嘩上等湯豆腐野郎」になることには、ちょっ     と驚きました.... 夏に湯豆腐はなかろう、だそうです....納得。