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■“豆富一丁"をどう売る? (11/12/2006)
樽見茂 かんき出版 \1,500
最近興味のある豆腐業界を調べていましたら、この本に出会いました。
もともとは風に吹かれて豆腐屋ジョニーを読んで男前豆腐店を調べているうちに、豆腐業界で熾烈な競争が起きていることを知りました。男前豆腐店社長の伊藤氏の出自である三和豆友社は、伊藤氏の実父が経営していました。しかし今年の6月に、その実父である社長が突然三和豆友社の代表を解任され退社します。この背景に業界の風雲児である篠崎屋の樽味氏の存在があるようで、今年5月に三和豆友社は篠崎屋と業務提携という名の買収を受けていたようでした。現に父親は退社しただけでなく、株の所有も10%に落ちていましたし、篠崎屋から送り込まれたと思われる社長が、三和豆友社の60%の株を持っているということが如実にそれを表していました。しかし今年9月末、突然篠崎屋は業務提携を解消し、現状はまた別の方が三和豆友社の社長を行っているようです。三和豆友社、男前豆腐店の今後の展開と篠崎屋の動きは、興味が尽きません...
で、この本は、その張本人である篠崎屋代表取締役の樽味氏の書籍です。樽味氏は豆腐を豆冨と標記させたり、スーパーからの脱却をはかるなど様々なアイディアで、豆腐業界で初めて株式公開を果たした方です。そのバイタリティとガッツは、その著書から十分に感じ取ることが出来ます。今期の中間決算では業績の下方修正を行っておりますが、今後の豆腐業界を楽しむ上でも研究材料となります。
冷たくて熱い、豆腐業界の現実を知りたい方に。
■ザ・会社案内 (10/29/2006)
スターティア株式会社 幻冬舎 \1,200
何の本かと思いきや、その名の通り「会社案内」でした。こんなのありか、と思いつつ中身を見ましたが、何の変哲もなく本当に会社案内でした。
しかしこういった自社宣伝の方法もありなんだ、ということを教えてくれましたし、実際会社の姿を活き活きと見せることは成功しています。インターネットの情報とそれほど大きな違いはなくとも、活字となり印刷物になった恒久性は意味があるのかもしれません。しかし会社案内を、有料(\1,200!)で買わせる神経にはさすがに驚きましたが...
自社の新しい宣伝広告のあり方を知りたい方に...