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■ミッション (12/17/2006) 


鳥谷陽一 プレジデント社 \1,333
またまた最近はやりの、小説仕立ての本です。本当にこの手の本が、書店に数多く並ぶようになりました。ともあれ比較的できの良かった本ですので、ご紹介することにします。
テーマはマネジメントのうちのヒト管理(私のいうところの生物(なまもの)管理)であり、会社の建て直しを舞台にさまざまなヒト管理のヒントを紹介してくれます。ITプロジェクトがテーマではありませんが、モチベーション、コミュニケーション、リーダシップなどはチームやプロジェクト運営に共通する技術です。小難しい理論は抜きなので、ホントに読みやすく簡単に頭に入るのでお勧め出来ます。ついでにコンサルタントの心情もわかるため、コンサルタント志望の方にも参考になると思われます。「負け犬であっても幸せになれる」という言葉は、勝ち犬の世界では無縁、というのは、元三流コンサルタントの私に突き刺さりました。(笑)
しかし作者、相当に古い感性のようで、昔懐かしジャニーズの面々がそれぞれのキャラクターの名前になっています。木村、中居はともかく、折茂とか北とか、この名前をわかる人間はもはや少ないんじゃないでしょうか?
生物(なまもの)管理のヒントが欲しい方に。
■花屋のMBA (12/17/2006) 
津崎盛久 グラフ社 \1,238
私に似た、ちょっと暑苦しい感性の持ち主が著者の本です。常々私が申し上げている「日本を変える!」という私の夢と、同じ夢を掲げている方のようです。ただしこちらのほうが、より理論的で実践的です。
現在の日本を憂い、様々な角度から日本を変えるために人はどう変わるべきかを説いています。MBAで学ぶ各種の手法をもとに、人生を豊かに確実に変えるためのヒントを、たくさん紹介してくれています。したがって人生訓として読むのもよし、実生活を通してMBAで学ぶ各種手法を学ぶもよしでしょう。比較的読みやすいですし、内容も盛りだくさんですので、価格の割にお得感はあります。ただしやや独善の臭いを感じる部分もあり、内容に好き嫌いがはっきり分かれるようには思いますが、私は比較的楽しめたように思います。
著者は私と違って、エリート中のエリート。三菱商事を経てMBA取得、その上で自ら私塾を開いており、奥さんは通訳、息子は東大、もう一人は医者志望と、ホント絵に描いたようなエリート一家ですね。うらやましいというか、なんというか...
簡単にMBAで学ぶ各種手法を学びたい方に。