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面白いほどよくわかる会社のしくみ  (2/25/2007) 

 沢昭人  日本文芸社  \1,300

 本屋の片隅に大量に平積みされている、様々な分野の書籍をごった煮にしたようなシリーズの一冊にこの本がありました。装丁が派手なのでおそらく御覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、その中の一冊です。

 新人研修の際、この手の本を良く紹介していますが、この本は比較的良く書けているのでちょっとビックリしました。これまでの会社のしくみの本は、本当に高校の教科書のような無味乾燥な内容が多く、読み物としてはよいけど今の時代には...という疑問がありました。知識レベルも低すぎて、ちょっと物足りないし目的もはっきりしない、といった本も少なからずあります。ところがこの本はそのタイトルと違い、いわゆる常識としての会社の機構や組織以外に、会社法をベースにきちんと会社を説明してくれています。内容的には「会社法を理解するための会社のしくみ」ぐらいがよいと思うのですが、純粋な会社のしくみよりももう少し目的指向が明確になった書籍と思われます。

 会社法や会社のしくみの基本を知りたい、すべての方に。

 

団塊フリーター計画  (2/18/2007) 

 島内晴美  NHK出版  \700

 ことある毎に団塊の世代を批判している私ですが、その私もあきれる本でした。

 現在の世の中のひずみは、団塊の世代がつくりだしたものです。バブル経済しかり、フリーターやニートしかり、政治不信しかり。その反省もなく定年延長だなんだと、相変わらず実社会にすがり、自分の子供達のチャンスを奪う厚顔無恥なこの世代を養護するこの本には、さすがにあきれました。一応自己批判はするのですが、その落ちは「自由に生きよう」ですから。はっきり言って、独立はこんなに甘くありませんし、こんな誘導にしたがって独立市場や個人事業者市場をさらに荒らし、元気な若者の活躍の場を奪おうとしているこの姿勢、ホントに何を考えているやら、と思わざるを得ません。

 団塊の世代の無責任さと脳天気さを知りたい方に。