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■勉学術 (2/25/2007) 

白取春彦 ディスカヴァー \1,400
ご存じの通り私の講座では、講座のお約束として五つのことを説明しています。それは「無知の知」「非まじめ」「正解がない」「楽しく」「否定をしない」ですが、それと並行して勉強の方法をお話ししています。
この本は私の申し上げていることとほぼ同じことが書いてあり、それがより具体的に説明されているという風に思って頂ければと思います。私としては、やはり同じようなことを考える人はいるものだ、と思いましたし、同時に勉強を自ら行えば、やはり同じような結論に行き着くんだな、と思わせてくれました。
特に目新しい内容はありませんでしたが、それでも私と同じことを主張されている点は面白かったですし、勉強のやり方に迷ってらっしゃる方には参考になると思います。もっとも今年、これをはるかに上回る本を書きたいとは思っていますが....
勉強方法を模索し、迷っている方に。
■偽ブランド狂騒曲 (2/25/2007) 

サラ・マッカートニー ダイヤモンド社 \1,500
このところITの品質を考える意味でブランド関連(ブランディング)に関する書籍を読んでいるのですが、ちょっと違った角度で説明してくれたこの本は、少し面白かったのでご紹介します。
タイトルの通りこの本は正規のブランディングに関する本ではなく、偽ブランドがなぜ普及するのかを考察し、それを手に入れようとする人間の心理をさまざまな切り口から解説してくれる本です。オートクチュール界はコピー天国で、それを模した製品が巷に溢れていることを驚かされますし、それが事実上違反しないことにも驚きました。この本にあるとおり、世界が違えば常識が変わりますし、一つの尺度でものは見られないことを思い知らせてくれる事実です。
IT分野にとってヒントとなったのは、ハンキンソン教授のブランド個性における「機能的属性」と「象徴的価値」という考え方です。これは品質における、新しい考え方を示唆してるように思われますし、私自身しばらく考える必要のあるネタですね。
偽ブランドの意味するものを知りたい方に。