船舶との接触事故
日本のダイビングポイントの多くが、釣りや漁業の行われる場所に隣接している場合が多いようです。その場合、ダイビングポイントの付近に漁船やレジャーボートが走っていることがありますので、これらのボートとの接触に注意しなければなりません。
ダイビングのルール上、一般船舶はダイビングを行っている箇所の付近には近寄れないことになっています。しかし海流の流れによってはボートが予想外のルートを通ったり、逆にダイバーが船舶の航行しているルート付近に近寄ってしまうことがあります。あるいはボートそのものでダイビングポイントまで移動し、ボートからエントリし、最後はボートにエグジットするボートダイビングもあります。いずれの場合も、船舶との接触や衝突、最悪のスクリューにぶつかる事故などを十分注意するようにしましょう。
エンジン付きの船舶の場合は、水中でかなり大きな音を聞くことができます。したがってモーター音やスクリュー音が聞こえた場合は、水深に注意することも必要です。また浮上の際はかならず水面を360度眺めながら、船影が見あたらないか注意をしなければなりません。エンジンを停止している場合でも、いつスクリューを回し始めるかはわかりませんので、十分注意して下さい。船底にあたるだけでも、結構大きなダメージなりますので、ボートダイビングで波がある場合は、船底との衝突に注意しましょう。(衝突した場合、確実にたんこぶはできます。)
接触ではありませんが、私はサイパンの海中で大型の潜水艦に出会ったことがあります。突然でびっくりしましたし、何が近寄ってきたのか最初はわかりませんでした。水中から来ますので、結構驚きます。向こうもダイバーの位置を見ながら操船しているためぶつかることは少ないと思いますが、結構ビビリますよ。(中の観光客に、手を振られてしまいますが...)