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  【あまり起きない事故】

  • サメにかまれる

 スピルバーグ監督の功績で、世界中のサメは悪役になってしまいました。しかし現実には、ダイビング中にサメにかまれた、という事故は世界中でほとんど起きていません。サーファーがサメに襲われるケースはまれに発生するのですが、この多くはウミガメに間違えられたためといわれています。(パドリング中のサーファーは、確かに海中から見ると海亀に見えます。)

 サメはもともと魚や海中動物を、食餌として生きています。しかしその中には、人間は入りません。有名なダイビングポイントであるパラオのブルーコーナーでは、何十匹というサメが泳ぎ回っており、その横でダイバーがフィッシュウォッチングをしています。しかしダイバーがサメに襲われたことはないそうです。私自身サメにすぐ横にまで寄ってこられたこともありますが、もちろん襲われたことはありません。たまに目線があうことがありますが、ほとんど向こう(サメ)の方が、イヤな顔をして離れていきます。(私の人相が悪いという噂もありますが...)

 サメは低周波に反応したり、エサと間違えると攻撃したりする、といわれています。戦争中のように、水面に多くの血が流れ、そこに人間が流されていると、エサと思われて攻撃の対象となる可能性はあります。一旦人間を捕食したサメは、その後も条件反射で人間が流されていると襲うこともあるかもしれません。しかし世界中を考えると、そのような事故のあった場所で漂流する可能性は皆無でしょうから、やはりサメに襲われることはまずないと考えて良いでしょう。

 もちろんサメに積極的にちょっかいを出したり、いたずらしたときはその限りではありませんので、ご注意下さい。私の知っているサイパンの現地ガイドは、ナイトダイビング中に穴の中に何十匹という数で入っていたドチザメを、しっぽをつかんで一匹ずつ外に引っ張り出したそうです。(何でそんなことしたの、と聞くと、面白かったから、だそうです。)すると最後には、サメも怒って攻撃してきたといっていました。だれだって熟睡しているところを無理矢理布団から引きずり出されれば、怒りますよね。)しかしサメの鼻面をパンチしたら、逃げていったそうです。サメの急所は、鼻先らしいですね。(これは本当です)