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  • 2005年11月2日

【N社 プロジェクトメンバーシップ研修】

 たった1回の非常に短い講座でしたが、ご参加の皆様、本当にご苦労さまでした。企画にちょっと無理があり、5回分の内容を6時間に凝縮して行うため、非常に濃縮された講座だったと思います。反面予定していた演習等のほとんどができず、本当に申し訳なく思っております。

 実際のプロジェクトに投下されたからこそ、プロジェクトメンバーに何が要求されているのか、そのために何をしなければならないのか、もう一度知識をブラッシュアップしてみましょう。プロジェクトは皆様が構成するものであり、その一部となって活躍する以上、全体を理解することが常に要求されています。言われた仕事を行うだけでなく、プロジェクトとは何かを常に考え、その中で自分がしうる可能性を見つけ、チャレンジし続けて下さい。他人がいやがることを率先して行い、タフでクールなメンバーになって頂きたいと思っています。

 ともあれ参加者の中に、今年の春にお会いした、あるいは去年の春にお会いした懐かしい顔が多く、とても楽しく講座を履行することができました。しかしその反面、若干角がとれて疲れた表情になっている貴君らをみることが、すこしだけ残念でもありました。

 多くの大人は、それを「成長」と呼びます。ビジネスの現場に投入され、若者としての無鉄砲さが矯正され、チームや組織の一員として行動出来るようになる。ビジネスや組織においては、非常に重要なことであることを私は知っています。しかしその反面、チームや組織の一員になることで、自分らしさを表現しなくて済む、その楽な部分に隠れてしまった自分はいませんか?組織の一員である以上、全体の和を乱すことは望ましいことではありません。しかし同時にそれは、迎合することとも同化することとも違うのです。

 ニンニクは生では食べられません。加工をしても、そのまま料理になることは難しいでしょう。しかしながらニンニクは、多くの料理の重要な素材として欠かせないものです。どのような料理に使われても、自己主張は消えない。多くの主役に囲まれても、その主張は消えることがない。これが若者のあり方のように私は考えます。その中で修行し、いつか自分が主役の材料に成長していく。これが皆様に求められている生き方のように思います。

 自分は主役になれない、いつまで経っても脇役、と決めることは簡単です。その器ではない、脇役だって重要な素材だ、といいきかせることも楽でいいでしょう。しかし皆様には無限の可能性があります。可能性を否定した瞬間、自分の可能性を封じ込め、それ以上の何にもなれないことを私は知っています。主役としての努力を続けたとき、脇役に向いている自分に気付き、より若く優れた素材に主役を譲る。これが脇役のあり方のはずです。脇役を目指すのであれば、主役としての脇役を目指さなければならない、主役になれなかった自分が脇役になるのではない、ということをきちんと理解しましょう。

 ちびてしまった自分を見直し、もう一度元気な若者に戻れることを、私は心から祈っています。

 頑張れ!若者!!