【C社 ネゴシエーションスキル向上講座】
実践想定の非常にキツイ講座でしたが、ご参加いただきました皆様、ならびに講座の運営・監督をしていただきましたK課長様、K様、本当にご苦労さまでした。
時代の変化は、IT業界にも大きな影響を与えています。一般企業から下請として情報システム開発を請け負う時代から、さまざまなニーズに応えITを使った新たな価値創造が求められる時代に変わってきています。その中で我々は、顧客のいいなりになるスタイルからの脱却を果たし、自らが企画・実行者としてよりよいアイディアを顧客と追求するようビジネススタイルを変革しなければなりません。またそこに参加するメンバーは、単なる技術屋としてのうぬぼれを捨て、自らがビジネスを創造できるよう実力を鍛錬し、足りない力を積極的に補っている努力が要求されます。
ネゴシエーションスキル(交渉術)は、現在のIT技術者に決定的に欠けている力の一つです。顧客のいいなりで反論してはいけない、逆に顧客との交渉は自分に有利なように押し切ることである、という誤解が、IT業界では蔓延しています。すなわち、交渉そのもののあり方をまったく理解してこなかったのが、我々の属するIT業界なのです。今回の講座は、交渉そのものの意味を知り、相手にかつことではなく相手と良好な関係を創出するための基本を学ぶ物でした。その上で実践的トレーニングをケーススタディという形で実行し、ご自分の力不足と演習の必要性を実感していただきました。皆様の努力によって、講座の目標は達成出来たと思っております。
しかしながら、圧倒的に練習時間が不足していることも事実です。練習のシチュエーションであっても、シチュエーションにはまることによって人は実力を発揮することが難しくなります。普段何気なくできていることも、限定されたプレッシャーのあるシチュエーションではその力を発揮出来なくなることが常です。だからこそ、今後もあらゆるシチュエーションを利用して、自らの交渉の力が上がるよう練習を繰り返して下さい。よりよい実践をこなすためには、基礎的な練習が必須の条件です。焦らず弛まず、自らの力を一歩一歩伸ばす努力をはじめましょう。その力は、かならずや皆様を救い、よりよい世界に皆様を誘ってくれるはずです。
ということで、本当に失礼の多い辛い講座にご参加いただき、有り難うございました。皆様の交渉力が上がり、皆様が貴重な人材として活躍されることを心からお祈り申し上げます。