【N社 プロジェクトメンバーシップ研修 最終クール】
非常に駆け足となってしまった講座でしたが、ご参加の皆様本当にご苦労さまでした。講座の当初にも申し上げたとおり、5回の内容を1回だけで消化するのは難しく、講座後半の時間が駆け足になってしまいました。相変わらず演習も消化出来ず、本当に不十分な内容で申し訳なく思っています。
ともあれビジネスの中で徐々に現実が見えはじめ、ルーキーの時のまっさらな気持ちが少しずつあせ始めている時期かも知れません。また現実の閉塞感に徐々に活力を奪われ、日々起きることを受け入れることに精一杯になり、チャレンジする自分を忘れる頃かも知れません。
私はあえて言います。仕事は、楽しむものです。知的創造物を作る仕事であるからこそ、知的要素が活発になる楽しさが必要です。楽しくあるためには、精神的/肉体的余裕が必須です。となると、それらをつくるR&R(Rest
& Recreation)も必須となるのです。仕事はお金を稼ぐために必須の行為ですが、同時それは自己実現の場でもあるはずです。楽しくなければ、楽しくする。楽でなければ、楽にする。これが若者に与えられた特権であり、役割のはずです。またその行為自身を楽しめるのが、プロの条件です。オールドエコノミーの常識を受け入れ、何も変えられない自分がいるとすれば、それは若者としての特権と役割を放棄していることにほかなりません。皆さんには現状を変えられる強さと、タフさが備わっているはずです。
慌てる必要はありませんが、自分のいやすいプロジェクト環境をつくるためには、まず自分の努力が必要です。正しいことを否定されるのであれば、さらに正しい志を持ち続ける必要があります。正しい志さえあれば、それを理解する仲間が増えます。そうすれば、必ずや正しい環境に変化することができます。プロジェクトをとりまく環境に負けることなく、また自分自身の役割を甘く見ることなく、現状をベースに常によい環境をつくれるよう日々努力をしましょう。
ともあれ、皆様の熱心さには本当に感心しました。私の目には、数年後の新人が活き活き活動出来る場が提供されている姿が少しずつ見えるようになっています。その日が1日でも早いことを、私は祈っています。