Onomura System Consulting Office       

osco top


.
Weekly report
next

back

 

 

 

 

osco top

 March Fourth week

 3月第4週目のWeekly reportです。

 先週末より今週の金曜日まで、休暇でサイパンにおりました。12月からわずか3ヶ月後になりましたが、それでも経済状況はさらに悪化しているサイパンを見ることができました。

 私自身の財布を直撃したのは、ダイビングのボートチャージでした。昨年まで1回平均40ドル〜50ドルだったのが、70ドルにまで値上げしておりました。ダイビングチャージそのものは値上げをしていないので、ダイビングショップそのものの売上は変わらないのですが、ボートショップの取り分は多くなっているようです。しかし実際にはボートショップの燃料代も上がっているのですから、結局誰も儲からないということなのでしょう。ボートチャージの高騰で結果的にダイビングのコストが上がり、結局ダイビングそのものの魅力も低下する。この皮肉な連鎖が、よりサイパン経済を圧迫しているようです。

 実際数年前まで、ガソリン価格は日本同様1ドル前後でした。しかしその単位がガロン(約3.8リットル)のため、日本の燃料代の三分の一程度しかかかっていなかったことになります。現在は4ドル強であるため、日本同様1リットルあたり130円程度になっているようです。日本も変な税がかからなければこのぐらいの価格ですから、ほぼ同様と考えても良いのでしょう。
 もともと1リットル40円程度から数年で3倍になるのですから、それは経済に与える影響は少なくありません。サイパンの発電は火力ですし、水も火力による浄水が基本です。観光産業以外になにもない輸入大国ですから、すべての物品に輸送費がかかります。となると、経済や物価は、まちがいなく原油高の影響を直接受けてしまいます。

 すべての物品が高くなっていることから、サイパンに客が来なくなる。客が来ないから、観光客相手に良いサービスを提供していた外国人経営(日本人、韓国人、中国人)経営のショップが廃業する。廃業によって税収が激減する。公共投資がないから余計に閑散として、客がますます離れる。このデフレスパイラル、ものすごい勢いでサイパン経済を痛めつける結果となっています。

 その中でただ一点変わったのは、ロシア人の存在です。今回宿泊したPICというホテルでは、約半分がロシア人観光客でした。現在多いのは、ロシア人、日本人、韓国人、中国人だとスタッフもいっていましたので、やはり事実なのでしょう。海外で長期滞在できるのですから、相応の資金力のあるロシア人のはずです。寒い国の彼らが、サイパン経済の救済者になるには、ロシア人向けショップの充実やレストランのロシア語対応など、さまざまな努力が今後必要となるでしょう。実際PICでも、ボルシチがレストランのメニューに並ぶようになりましたし、各種設備や案内もロシア語対応が始まっていました。今後そういった動きが、全島に普及すればよいと思います。

========================================

 今週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・思い出は”持たない” ネットの先に大保管庫
・類似携帯に法的措置 DoCoMoなど ソフトバンクに
・システム設計書に指針 開発大手9社 顧客との誤解防ぐ
・バンダイ 大人に焦点
・グッドウィル、全事業所の5割で業務再開 顧客離れ、再生の道見えず

 さて来週は、どんな一週間なのでしょうか。