Onomura System Consulting Office       

osco top


.
Weekly report
next

back

 

 

 

 

osco top

 November Fourth week

 11月第4週目のWeekly reportです。

  今週の初め、新しくITアシスト社に入社した方の内輪の歓迎会ということで、その方と二人で会社の近所の飲み屋に行きました。その飲み屋は以前から気になっていたのですが、小さい店 で本当にいつも満員で、その日まで一回も入れたことのない店でした。ところがその日は時間が早かったのか、ちょうど2席だけ空いてい るとのこと。喜んでその店で飲むことになりました。

 その店はカウンターだけ11席の焼鳥屋ですが、メニューを見てびっくり!なんと10本と8本のコースしかないんです。それ以外は鶏刺しと野菜の串焼が書いてあるのですが、鶏刺しは めったに入荷しないとのこと。結局10本のセットだけを頼みました。

 しばらくして焼き鳥が出てきます。その焼き鳥を一口食べて、これまたびっくり!これが本当に美味いんです。絶妙なレアで仕上げてあり、鶏そのものの味が非常にいい!10種類それぞれが今までと違う未体験の味であり、美味いこと旨いこと。これだけ焼き鳥に感激したのは初めてでした。

 しかし驚いたのは、その点ではありません。なんと焼き鳥、10本コース×人数分しか仕込みをしないそうです。したがって席に着いた人間だけがありつけるだけで、その後席が空いても基本的にお客を断るだけです。こりゃいつも満員で、入れなかったことに納得できました。そこで経営的に考えると、これがまた本当に良心的な店です。あの品質のこだわった焼き鳥で、非常に安い値段をつけています。その日はいわゆるプレミアム焼酎を目一杯飲んじゃいましたが、それでも一人5000円ぐらいでした。ということは、その店の売上げは月100万円ぐらい....駅からすぐのところですから、決して店舗の賃貸料は安くないでしょうし、材料費も意外とかかっているはずです。となるとおやじの儲けは...と心配になってしまう店でした。ちなみに我々が入れたのは本当に偶然だったようで、基本的には予約以外は無理だと言っていました。

 しかしこういったプレミアム帯を狙った小さい商売は、確実に生き残れることを実感できました。儲けではなく、商売や商品にこだわる。そのこだわりは人に伝わり、そのこだわりを棄てない限り、選んでくれる客はいるということです。大きなビジネスや多種の商材によるビジネスだけが生き残る秘訣ではなく、きちんと基本を守ったビジネスは社会がどのように変貌しようとも生き残れますし、逆にプレミアムを狙った商売は確実に顧客をつかめることを実感した一日でした。

======================================

 今週面白かった日経産業新聞の記事は、以下の通りです。

・回転寿司 売れるネタ推測 SDS 廃棄減らすシステム
・携帯ブーム 再編も熱く インドネシア シェア波乱含み
・失われた視覚補う 脳の機能を解明 生理研
・「ウォルマート・ママ」旋風 贅沢消費チェンジ 創業哲学、全米4200点潤す
・携帯4社「次世代」巡り攻防 周波数争奪へ躍起 1〜2社落選の可能性も
・日本IBM、コンサル軸に 中堅中小向け事業強化 役員営業で経営層攻略
・中国経済の羅針盤 「世界の工場」広東に試練 産業構造変革半ば
・IT投資抑制、長引く公算 最悪なら2010年まで 事業構造の強弱カギ
・高齢者や車椅子配慮 医療機関向け受付端末 アルメックス 大型画面、高さ可変
・再建屋なきビッグ3 公聴会、支援頼み色濃く
・エコ運転を採点 ホンダ 新型ハイブリッドに搭載
・商社系システム大手 脱ハード・生産管理で明暗 CTC、採算面で甘さ

 さて来週は、どんな一週間なのでしょうか。